説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「標準搭載の天気アプリに示される「東京」って東京のどこなの?」という質問に答えます。

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iOSに標準装備されているアプリ「天気」は、世界各地のYahoo! が提供するデータに基づき、現在の天候や天気予報を知らせてくれます。日本の場合、Yahoo! JAPANのデータが使用されていますから、「天気」の基準地は「Yahoo!天気・災害」に表示される情報に準じています。質問にある「天気アプリに示される『東京』」は、iOSと直接の関係はなく、「Yahoo!天気・災害」が示す「東京」です。

もっとも、「Yahoo!天気・災害」に掲載されている天気情報も、他の情報機関から提供を受けたものが使用されています。こちらには、「Yahoo!天気・災害に提供される情報は、一般財団法人日本気象協会をはじめ、各情報提供元から配信されています」とあるので、基準地は日本気象協会のものと同じと考えてよさそうです。

日本気象協会は、国や地方自治体、報道機関向けに気象情報を提供している公益法人です。気象業務法では「観測の成果、気象庁がその業務の実施の過程において作成した予報に関する情報その他の気象庁が保有する情報の提供を行う」(第3章3項)に定められていることから、気象情報でいう「東京」は、東京都千代田区大手町の気象庁本庁舎にある「東京管区気象台」であることがわかります。つまり、アプリ「天気」でいう「東京」は、東京都千代田区大手町です。

他の都道府県も同様に、管区気象台の位置が天気データの正確なポイントと判断できます。ただし、「東京都」には小笠原諸島などの離島も含まれるため、「東京」とは分けて扱われます。

写真で解説

iOSに付属のアプリ「天気」は、ここ日本ではYahoo! JAPAN(Yahoo!天気・災害)の天気情報が使用されています

Yahoo!天気・災害の主要なニュースソースである日本気象協会は、管区気象台(東京の場合は千代田区大手町)を基準とした気象データを提供しています