考察
ということで3DMarkのレビューをお届けした。まぁ筆者などは時としてこの結果だけで製品の優劣を断じないといけないから、どうしても結果のばらつきなどには敏感にならざるを得ないのだが、一般のユーザーがそこまで敏感になることはなく、気楽に実行して結果を楽しめばよろしいかと思われる。今回は、実際の製品がどんなスコアになるのかという比較は特に行わないが、今後は製品ベンチマークの際にかならず3DMarkを実施することになるから、追々こうしたデータも蓄積されてゆくだろう。またWindows RTやAndroid/iOSでのスコアがどうなるのか、も楽しみである。
ところで先程のApproved Driverの話にちょっと戻るが、Futuremarkの該当ページには、ドライバリスト以外に"Driverを認証する際のポリシー"が細かく説明されている。目を引くのはOptimization Policy(最適化ポリシー)で、ベンチマークに最適化されたドライバは認証しないと明言しており、例えば実行されるプログラム名を認識して、性能が出やすいようにパラメータを(内部的に)甘くするとか、設定や動作を変えるといった振る舞いは許容しないとしている。
理屈は判るのだが、これをどこまで各ビデオベンダーが受け入れるのか、あるいは受け入れる振りをして回避策を練るのか、今の段階では正直見当がつかない。ただNVIDIAに加えてAMDもアプリケーションプロファイルをドライバ内に持って最適化を行っており、特にNVIDIAのGeForce Experienceの様な試みは根本的にこのFuturemarkのポリシーと相容れない気がするのは筆者だけだろうか? このあたりが今後どういう駆け引きになってゆくのか、も興味ある部分である。