キーボードの作りの細やかさに感動

AH77/Kの隠れた観賞ポイントとして、キーボード設計に込められたこだわりをぜひとも紹介したい。遠目から一見すると普通のアイソレーションタイプのキーだが、よく見るとキーボードの側面がボディーカラーと同じになっている。富士通はこれを「サイドカラードキー」と呼んでいるが、実際にキーを打つポジションについてみると、うっすらと側面の色が見え、キートップが暗闇に浮いているように見える。最近はキーのバックライトで派手さを演出する製品が多いが、サイドカラードキーはちょっとした色使いの工夫だけでキーの視認性も上がるという好例だろう。

キーの横を2色にすることで、浮かび上がって見える設計だ

さらにキートップを球面状に凹ませることで指の収まりをアシストしたり、各キーの手前をわずかに傾けるなど、快適タイピングのための“ひと仕事”が各所に加えられている。そしてキーの打鍵感、欲を言えばもう少し剛性感がほしかったところだが、しっとりと柔らかく調整されているところが気に入った。指先の衝撃をほどよく受け止めてくれるため指先が痛くなりにくいのだ。

テンキーを装備。広めのタッチパッドはジェスチャーに対応する

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