無線LAN対応でスマートフォンやネット連携が強化

バッファローの「AOSS」やNECの「らくらく無線スタート」などを使えば、ボタンを押すだけで無線LANルータなどの無線LAN親機に接続できる

ここからは、共通の機能について紹介しよう。2012年秋に発売されたキヤノンの家庭向けインクジェットプリンタ/複合機には、無線LAN機能が搭載されている。バッファローのAOSS、Wi-FiアライアンスのWPSといった簡易接続機能を使えば、簡単にネットワーク接続できるだろう(各接続機能に対応した無線LAN親機が必要)。

無線LAN経由でスマートフォンやタブレットと連携することも可能だ。専用アプリ「Easy-PhotoPrint」を利用すれば、スマートフォンで撮影した写真をPCなしで印刷したり、スキャナ機能で取り込んだ文書をPDFに変換してスマートフォンに取り込んだりできる。iOS版とAndroid版のほか、Windows RT版も用意されているので、ぜひ利用しよう。

「Easy-PhotoPrint」のiPhone/iPad版(写真左)とAndroid版(写真右)

iOS版では最大20枚、Andoid版では最大39枚まで同時にプリントできる。用紙のサイズや種類も変更可能

原稿台に書類をセットし、アプリからスキャンを実行する。取り込んだ書類はPDFでストレージに保存可能だ

また、iPhoneやiPadの無線印刷機能「AirPrint」を利用すれば、カメラロールから写真を印刷したり、ブラウザからWebページを印刷することも可能だ。用紙サイズの設定などは行えないが、スグに印刷できるので便利。

カメラロールから写真を開き、左下のアイコンをタップ(写真左)。メニューから「プリント」をタップ(写真中央)。プリンタが認識されたら「プリント」をタップ(写真右)

クラウドストレージの写真をダイレクトに印刷することも可能だ(iP7230を除く)。設定画面でWebサービスのアカウントを登録しておけば、ネットに保存された画像を印刷できる。PCを起動してブラウザから画像を開く…、といった手間が必要なく、ネットの写真を手軽に印刷できるのはうれしい。

本体からWebサービスに接続し、クラウド上の写真を印刷できる。利用できるクラウドサービスは「CANON IMAGE GATEWAY」と「Picasa Web Album」の2種類

また、GmailやGoogle DocsなどGoogleのWebサービスから文書を直接印刷できる「Google クラウドプリント」に対応しているほか、PictBridge(Wi-Fi)対応のデジタルカメラの写真を直接印刷できるなど、さまざまなネットワーク機能が用意されている。

新アプリ「My Image Garden」で印刷の楽しみが広がる

PIXUSの新シリーズでは、標準添付のアプリケーションもリニューアルされた。新アプリ「My Image Garden」では写真の印刷や補正、加工のほか、スキャン機能やファイル管理機能にも対応。取り込んだ文書からPDFを作ったり、写真を撮影日時や顔認識で管理できるなど、より統合的な使い方が可能となった。

写真の加工や印刷、管理などを行う統合ソフト「My Image Garden」

顔認識機能で画像を自動分類したり(写真左)、高品質なカードやカレンダーなどを作成できる(写真右)

プリンタドライバの画面は標準的。各種アプリケーションから印刷を行う際、さまざまな設定を行える

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