2012年秋冬プリンタ・キヤノン編 - ミドルレンジかハイエンドが狙い目

PIXUS MG5430 - 機能を少しと価格を抑えたミドルレンジ

MG5430は、先に紹介したMG6330の2つ下位にあたるインクジェット複合機だ。製品ラインナップとしては1つ上位に「PIXUS MG6230」が存在するが、PIXUS MG6230は2011年に発売されたモデルであり、また在庫が残りわずか(2012年12月現在)という点から考えても、MG5430が実質的にPIXUS MGの系列のミドルレンジととらえることができるだろう。そこで両モデルの違いを中心に紹介していこう。

インクジェット複合機「PIXUS MG5430」。用意されている本体カラーはブラックのみ

■試用機の主な仕様　[製品名] PIXUS MG5430　[インクシステム] 5色独立インクシステム(染料C/M/Y/Bk＋顔料Bk)　[プリント解像度] 最高9,600×2,400dpi　[最小インク滴サイズ] 1pl　[スキャン光学解像度] 2,400×4,800dpi　[イメージセンサー] CIS　[最大用紙サイズ] A4　[FAX] なし　[インタフェース] USB 2.0、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN　[本体サイズ/重量] W455×D369×H148mm/約8.0kg　[店頭予想価格] 28,000円前後

シリーズで統一された本体デザイン

MG5430の外観は、MG6330にかなり似ている。シルエットはほぼ変わらないと言っていいだろう。本体サイズはW455×D369×H148mmで、幅が11mm小さくなっただけ。重量も約8.0kgと400gしか変わらない。本体の質感は側面が光沢仕上げ、天板部分がドットパターンの刻まれた半光沢と、MG6330とまったく同じだ。


天板部分は光沢のある樹脂にドットパターンが刻まれているため、指紋や皮脂による汚れが目立ちにくい(写真左)。側面も樹脂製で光沢仕上げだ(写真右)

外観面でMG6330と大きく異なるのは、操作パネルにボタンが配置されている点だ。MG6330は基本的にタッチパネルインタフェースだが、MG5430では「ホーム」ボタンや「コピー」ボタンなどを採用している。液晶ディスプレイについてはMG6330が3.5型タッチパネルであるのに対し、MG5430は3.0型でタッチ機能には非対応だ。

機能ごとにボタンが用意された標準的なユーザーインタフェースを採用。液晶ディスプレイのサイズは3.0型でタッチ機能には非対応

用紙カセットは前面2段方式。下段にはA4サイズの普通紙を最大125枚、上段には郵便はがきを最大40枚までセット可能だ。排紙トレイには、印刷開始時に自動的に開く「スマートトレイ」を採用している。この辺りもMG6330と同様だ。


本体前面下部に2段式の用紙カセットを配置(写真左)。上段にはL判やはがき、下段にはA4までの用紙をセットできる。印刷開始時に自動的に排紙トレイが開く「スマートトレイ」により、印刷時のトラブルを避けられる(写真右)