NTTドコモの注目スマートフォン「GALAXY Note II SC-02E」が11月16日より発売となった。5.5インチの大画面ディスプレイに加え、専用のスタイラスペン「Sペン」を搭載する点が特徴で、開発元のサムスン電子は「スマートフォンでもタブレットでもない、ノートという新ジャンル」とアピールしている。本稿では、Sペンを使ったGALAXY Note IIの活用方法について紹介したい。

Sペンが進化したGALAXY Note II

ペンを抜いてすぐにメモ取り

GALAXY Note IIは、720×1,280ドットの5.5インチディスプレイを搭載したAndroidスマートフォン。1.6GHzクアッドコアのCPU、2GB/32GBのRAM/ROMを搭載する。寸法・重量は約151(H)×80(W)×9.7(D)mm/約185gで、3,100mAh大容量バッテリを内蔵する。OSは最新のAndroid 4.1、通信面ではLTEサービス「Xi」に対応する。カラーバリエーションはMarble White/Amber Brownの2色。

このほかの特徴としては、ワコムの電磁誘導式の入力装置をディスプレイに採用することで、滑らかな書き味や筆圧感知を実現した点が挙げられる。このディスプレイとSペンのコンビネーションがGALAXY Note IIの魅力だ。

Sペンは、GALAXY Note IIの本体右下に収納されている細身のスタイラスペンだ。GALAXY Note IIのSペンは、初代「GALAXY Note SC-05D」のものからデザインを丸型から三角形に変更した。三角形になったことでフィット感が増し、より書きやすくなっている。

左が初代のSペン。やや長く、太くなったほか、形状も変更されている

それでは、さっそくGALAXY Note IIのSペン関連機能を紹介していこう。まず、ペンを取り出すと、通知領域に「Sペンが取り外されました」と表示される(従来はSペンの抜き差しは検知されなかった)。すると、すぐにホーム画面にメモ機能「Sノート」のウィジェットが表示される。これは「ページバディ」と呼ばれる機能で、利用者の動作にあわせて最適な機能を表示するというもの。Sペン以外でも同機能が利用でき、イヤホン挿入時は音楽プレーヤーが起動する。

Sペンが取り外されたことが認識され、自動的にホーム画面が追加される

通知領域にも「おすすめショートカット」が追加される。いずれもSペンを収納すると自動的に消える

この機能は「ページバディ」と呼ばれ、Sペン以外でも動作する

さらに通知領域にはSペン用の「おすすめショートカット」が表示される。Sペンを取り出すだけで、Sペンと併用して便利なアプリが素早く起動することができるのだ。

このほか、設定項目でチェックを入れれば、ペンを抜くと同時にSノートのポップアップメモを表示することもできる。メモ取りをいつも行うのであれば、そのまますぐに手書きメモが取れて便利だ。

設定画面の「Sペン」。さまざまな動作を変更できる。ここで「ポップアップ ノートを開く」をチェックすれば、ペンを抜くと同時にノートがポップアップする

ペンを近づけるだけで反応するSペン

GALAXY Note IIでは、画面にSペンを近づけると画面上にポイントが表示される。従来は画面にタッチしないと反応しなかったが、GALAXY Note IIではポインタをマウスカーソルのように利用でき、「近づけて選択、タッチして決定」という操作が可能だ。このポインタによって実現したのが「エアビュー」機能で、ペンを近づけてプレビューを表示することができる。

例えば動画再生中にシークバーにSペンを近づけると、そのタイミングのサムネイルがポップアップで表示するといった使い方が可能。そのままペンを横にずらせば、ポップアップが動いて、再生位置を実際に変更しなくてもプレビュー可能だ。

エアビューで動画のシークバーのプレビューが表示される。画面にタッチせず、近づけるだけだ

Eメールアプリでは、メール一覧で件名や本文に近づけると、その内容の一部がポップアップし、メール本文を表示しなくても、中身を確認できる。スケジュールアプリ「Sプランナー」では、月間表示の状態であらかじめ入力した予定にペンを近づけると、その中身がポップアップする。ギャラリーアプリでは、フォルダ内の画像一覧をポップアップで確認したり、サムネイルを全体表示することができる。

Eメールの場合は内容のポップアップ

エアビュー機能により、ペンを近づけてプレビュー、必要ならタッチして実行、といった操作が可能になり、より効率的な操作ができるようになった。