auの2012年冬モデルとして登場したAndroidスマートフォン「GALAXY S III Progre SCL21」がついに発売となった。同モデルは、サムスン電子の人気端末「GALAXY S III」のau版で、下り最大75MbpsのLTEサービス「au 4G LTE」に対応する。本稿では、GALAXY S III Progre SCL21のデザインや仕様をおさらいしていきたい。

GALAXY S III Progre SCL21

大型ディスプレイでも持ちやすい!!

GALAXY S III Progre SCL21は、約4.8インチの有機ELディスプレイを搭載したAndroidスマートフォン。ディスプレイには、サムスン電子が独自開発した「4.8 HD SUPER AMOLED」を採用することで、高精細な映像表示を実現。動画や写真はもちろん、細かい文字やアイコンなども鮮明に表示することができる。加えて、有機ELの弱点とされている「高消費電力」「日光下における視認性」といった問題も解決しているという。

前面と背面。丸みを帯びた形状が特長となっている

大型ディスプレイを搭載するが、持ちやすい。9.4mmと薄型なので、ジャケットの胸ポッケットに入れても気にならないだろう

大型ディスプレイを搭載しながら本体サイズ・重量は、約71×139×9.4(最厚部:約10.1)mm・約141gと薄型軽量。本体はふっくら丸みを帯びたラウンドフォルムを採用したことで、片手でも問題なく操作することができる。カラーバリエーションは、ヘアライン風の加工が施された「オメガブルー」と光沢感ある「マーブルホワイト」の2色。

左側面に音量キー、右側面に電源キーが並ぶ

上面に収納式のワンセグアンテナとイヤホンジャック(3.5mm)、下面にmicro USBジャックが並ぶ

主な仕様としては、CPUに1.5GHz デュアルコアの「MSM8960」を採用。メモリはROMが約32GB、RAMが約2GBで、最大64GBのmicroSDXCカードを外部メモリとして利用できる。OSはAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)を採用する。バッテリー容量は2,100mAhと大型で、約750分の連続通話が可能。連続待受時間も4G LTEエリアで約280時間、3Gエリアで約340時間と長時間駆動を実現している。

通信面では、下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsの「4G LTE」、最大9.2Mbps/最大5.5Mbpsの「WIN HIGH SPEED」に対応。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)をサポートする。テザリング機能も搭載し、最大10台のWi-Fi対応機器を接続できる。

このほか機能面では、背面に約810万画素、前面に約190万画素のCMOSカメラを搭載(オートフォーカス、手振れ補正・軽減などに対応)。ワンセグ、おサイフケータイ、GPS、Bluetooth 4.0+LE、緊急速報メール、緊急速報位置通知なども利用できる。国際ローミング「グローバルパスポート」はCDMA/GSM/UMTSをサポートする。このようにグローバルモデルでありながら、日本携帯電話ならではの機能に多数対応するなど充実した仕様となっている。ただし、NFC、赤外線通信は非対応となる。

背面に約810万画素カメラが設置されている。レンズの左にはフォトライトが並ぶ

レンズ部分が出っ張った設計になっている

前面には約190万画素のインカメラを搭載する

待ち受け画面からカメラアイコンをタップするだけで、カメラを高速起動することも可能

ワンセグの視聴も可能だ。アンテナは本体上面に収納されている

サムスンおなじみのUI「TouchWiz UI」が利用可能!!

他のGALAXYシリーズと同様に、GALAXY S III Progre SCL21もサムスン電子独自のユーザーインタフェース「TouchWiz UI」を搭載。使いやすさに配慮した多数の機能を利用することができる。本稿では、そのいくつかを紹介したい。