「DR-V1HD」

ティアックは7月19日、TASCAM(タスカム)ブランドのリニアPCMレコーダー「DR-V1HD」を発表した。発売は8月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は3万円前後となっている。

本体上部に、1,280×720ドット(720p)のHD動画撮影も行えるカメラが備えられており、リニアPCMならではの高音質録音に加えて高画質の動画撮影が可能なリニアPCMレコーダー。カメラは180度回転可能となっており、撮影しやすいポジションに向けておくことができる。撮像素子は1/4型CMOSセンサー。

撮影者自身を撮る、いわゆる"自分撮り"も手軽に行えるので、楽器の演奏時に自身をチェックするような動画も記録しやすい。また、動画撮影だけでなく静止画の撮影も可能。録音待機中に静止画撮影しておくことで、後で整理しやすいようにファイルの紐付けを行うこともできる。

録音性能もS/N比90dB以上、歪率0.02%以下と録音専用機と同等のスペックを誇る。マイクやアナログ回路も専用機と同等のものが採用されており、高音質録音を実現。そのほか、音に大きな影響を及ぼすマイクアームには、本機に最適化された特殊な形状が採用され、またマイク部と本体の間にノイズ低減用のシールドプレートを装備するなど、音質に徹底的にこだわった設計となっている。

主な仕様は、映像の記録形式がMPEG-4 SP(最大1,280×720ドット/30fps)、音声の記録形式がWAVで、サンプリング周波数が44.1kHz/48kHz、量子化ビット数が16/24ビット。内蔵マイクはステレオ方式で、指向性は単一、最大耐入力音圧は120dB SPL、感度は-37dB at 1kHz(0dB=1V/Pa)RL=2kΩ、Vcc=3V、インピーダンスが1.4kΩ+/-30% at 1kHz(RL=2kΩ)。

モニターは240×320ドット・2.4型のカラー液晶で、内蔵スピーカーの出力は0.6W(モノラル)。利用可能な記録メディアはmicroSD/SDHCカード、電源は単3形電池×3本(アルカリ乾電池またはニッケル水素電池)となっている。

本体サイズはW70×D28×H131mm、重量は157g(電池含まず)だ。

本体上部に備えられたカメラは180度の回転式となっている