光沢タイプで色鮮やかな液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイの解像度は、両モデルとも1,366×768ドットだ。ENVY6の15.6型ワイドのほうがドットピッチが大きいため、文字やアイコンがやや大きく表示される。ENVY4の14型ワイドもUltrabookとしてはスタンダードなサイズなので、見づらいと感じる場面はなかった。
画面は光沢のあるグレアタイプ。コントラストの高い鮮やかな表示が魅力で、写真や動画を楽しむのに向いている。光沢タイプの液晶ディスプレイでは外光の映り込みが気になることが多いが、屋内で利用するぶんにはまったくと言っていいほど気にならなかった。視野角もまずまず広く、ディスプレイを多少斜めから眺めても内容をしっかり視認できる。画質はやや青みがかっているように感じるが、一般的なノートPCと同程度で特に気になるレベルではないだろう。
使いやすいキーボードと印象的なタッチパッド
キーボードはテンキーなしの90キー構成で、キーとキーの間が離れたアイソレーションタイプだ。キーピッチは約19mmが確保されているため、押しやすく打ち間違いも少ない。キーストロークは約1.5mmで、これまたUltrabookでは標準的なものだが、確かな打ちごたえを感じる作りだ。軽めのキータッチでもしっかり入力できるので、長時間作業をしても疲れにくかった。
Enterキーの右側に、HomeキーやEndキーが並んでいる点が特徴的。はじめはEnterキーやBackSpaceキーを打とうとしてほかのキーを入力してしまうこともあったが、しばらく使っていれば慣れるだろう。ただ、カーソルキー周りがやや窮屈だ。特に上下のキーが小さいため、扱いにくさを感じる場面もあったが、キーボードの使用感はおおむね良好だ。
本体サイズが大きいENVY6も、ENVY4と同じキーボードを採用している。そのため、15.6型のUltrabookとしては、キーとキーのすき間が狭く見えるかもしれない。コスト面などの問題が多分にあるのは重々承知の上だが、フットプリントの大きさを生かしたキー配列を採用してほしかったという思いもちょっぴりある。
ENVY4とENVY6のタッチパッドは「スピンフィニッシュ・イメージパッド」と呼ばれ、特徴的なデザインが採用されている。円形の細かな溝が幾重にも刻み込まれているため、光が放射線状に反射するのだ。見る角度によって反射光の角度が変わるのはおもしろい。
操作したときにややザラッとした感触があり、使った感じは悪くない。複数の指を使ったマルチタッチジェスチャーにも対応しているが、円形の溝がピボットローテーション(指を回転させるジェスチャー)のガイドにもなるのだ。タッチ領域をダブルタップして、簡単にタッチパッドを有効/無効できる点も便利である。
パームチェックが行なわれているため、試用した限り、キー入力時のタッチパッド誤動作はまったくなかった。タッチ領域に手のひらが密着しても、反応することはない。タッチ領域のサイズを測ってみたところ、ENVY4で横101×縦63mm、ENVY6で横110×縦69mmと、十分大きくて使いやすい
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日本HPのPCと言えば、「Beats Audio」サウンドにも定評がある(一部モデル)。ENVY4とENVY6にもBeats Audio対応スピーカーが搭載され、Ultrabookとしてはかなり高品質なサウンドを楽しめるのが魅力だ。さらに本体底面にはHP Triple Bass Reflexサブウーファーが配置され、低音域を豊かに表現してくれる。写真はENVY6 |
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