片手だけで操作できる「スマートトラッカー」
このクラスのタブレットを使う時、基本的なスタイルは片手で保持して逆の手で操作することになる。しかし腕をうまく使って持つにしても、このサイズは長く片手で持つのが辛い。腕を使わずつかむように持つなら、ごく短時間しか保持できないだろう。しかしモバイルできるタブレットを名乗るからには、街角や電車の中でさっと立ったまま使いたい。この問題を解決してくれるのが「スマートトラッカー」だ。
独自のポインティングデバイス「スマートトラッカー」は両手で持った時、片手での操作を実現する。小さな四角いボタンだが、指の腹で押さえてグリグリと動かすことでポインタの操作ができる。ボタンを1度押せばクリック、2度押せばダブルクリック、長押しすれば右クリックの扱いになるから、片手でほとんどの操作ができてしまう。電車内など両手で扱うのが難しいシーンでも活躍できそうだ。
一般的にはスマートトラッカーのある側を右にして持つことになるだろう。この状態では両手でしっかりと本体中央付近を持った時、ちょうど右手の親指がボタンにかかる。本体を回転させて持つことも可能だから、左利きユーザーにも対応するが、その場合はスマートトラッカーが画面下よりになってしまう。
もちろん、画面タッチで利用することも可能だ。マルチタッチに対応しているため、ほかのタブレット端末と同じような操作も十分できる。日本語入力はMS-IMEのソフトウェアキーボードを利用し、手書き入力にも対応。通常は画面左端に隠れた状態になっているが、画面内で自由に動かしたり、上部か下部に固定したりすることもできる。画面の横幅いっぱいに広がるため、ディスプレイを横向きにした状態で下部固定にすると大きくて使いやすいキーボードとなる。このあたりの使い勝手は、タッチ対応のWindowsマシンを使ったことのあるユーザーならとまどうことはないだろう。
さらにスマートトラッカー下にはユーティリティ「O-Easy」の起動ボタンと、デスクトップを表示するホームボタン、Ctrl+Alt+Delを押した状態になるボタンが並んでいる。特にキーボードの存在しない端末で動作がおかしくなった時に助けてくれる3点押しボタンの存在はありがたい。
ちなみに、スマートトラッカーの使い勝手については、こちらのドスパラ公式サイトで公開されている、Prime Erdes PAD NT1の試用動画も参考になるだろう。操作感になれてしまえば、かなりしっかり使えるものであることがよくわかる。