エステーは7日、家庭用放射線測定器「エアカウンターS」を発表した。来年2月3日より出荷を開始する。価格は7,900円。製品には、首都大学東京の福士政広教授が監修した小冊子「正しく覚えよう!放射線の基礎知識」も付属する。

一般家庭でも使用できる家庭用放射線測定器「エアカウンターS」

同社は10月、家庭用放射線測定器「エアカウンター」を発売している。ただし、最も需要が見込まれる福島県を中心とした地域でのみの先行発売で、他の地域では入手は困難だった。また、初回生産数も1万個と、すべての需要を満たす台数を出荷できていないのが実情だ。新製品のエアカウンターSは、タカラトミーアーツとの共同開発による、エアカウンターの量産モデル。初回の出荷数は10万個で、福島県だけでなく全国のホームセンターやドラッグストア、ウェブショップなどで販売される。また、価格もエアカウンターの価格9,800円から引き下げられた。

エアカウンターSでは、量産化だけでなく、測定性能も向上している。同製品は、Siフォトダイオードによって、空気中のγ線を測定する機器だ。測定範囲は、従来機と変わらず、0.05μSv/h~9.99μSv/hとなっているが、測定に必要な時間は、最長で2分と、従来の最長5分から半分以下に短縮された。

本体サイズは、直径約22mm×長さ約170mmで、重量は約60g。電源は単3電池×1本で、アルカリ乾電池を使用した場合、約2か月間動作する(1日1時間使用の場合。連続使用では約60時間)。