本機を実際に使い始めるまでは、現在のWindowsのUIでタブレット端末が快適に操作できるのだろうかと、内心懐疑的に思っていた。しかし、本機は「ExTOUCH」のような工夫でタッチ端末としての操作性を向上させていることもあってか、ビューワメインで使うならストレスを感じる場面は意外なほど少なかった。またストレージがSSDであることも理由なのか、日常的な操作で引っかかりを感じることもあまりなかった。Windowsベースのタブレット端末としてはかなり完成度が高いと言えるのではないだろうか。タッチ&PCスタイルの2ウェイで使い分けられるのもユニークなアイデアだと思う。コンパクトなセカンドPCを探している人にはぴったりの製品だ。

個人的には、iPadなどとは異なりマルチウィンドウ対応である点には魅力を感じた。たとえば、Webを閲覧しながらTwitterのタイムラインを追うようなとき、わざわざウィンドウを切り替えなくても済む。受信したメールを横に並べて参照しながら返信を書くのも簡単。その意味では、シングルウィンドウのiPadやAndroidタブレットに不便さを感じている人にも注目してほしい端末だと言える。きっと、不満のいくつかを解消できるはずだ。

製品名 LaVie Touch LT550/FS
CPU Atom Z670 (1.50GHz)
チップセット Mobile Intel SM35 Express
メモリ 2GB
SSD 64GB
光学ドライブ 添付のマルチステーションにDVDスーパーマルチドライブ搭載
グラフィックス Intel GMA 600 (CPU内蔵)
ディスプレイ 10.1型ワイド(1,280×800ドット)
オーディオ 内蔵モノラルスピーカー、Intel High Definition Audio
ネットワーク IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR
インタフェース HDMI×1、USB 2.0×2、ヘッドホン出力/オーディオ出力×1、マイク入力×1、マルチステーション接続用コネクタ×1、130万画素Webカメラ ※添付のマルチステーションにもUSB2.0×2搭載
拡張スロット SDメモリーカードスロット×1
サイズ/重量 約W263×D183×H15.8mm/約729g(本体のみ)
OS Windows 7 Home Premium SP1 32bit版
ソフトウェア Microsoft Office Home and Business 2010
付属品 ACアダプタ、マルチステーション、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスほか
店頭予想価格 100,000円前後
発売日 10月6日