タッチスクリーンは光学式
タッチスクリーンの方式は光学式を採用しており、レスポンスは非常に良い印象を受けた。ただし、画面の隅にある対象についてはやや操作しづらいところもあり、Windows 7のソフトウェアキーボードを引き出すのに少しコツが必要だった。この原因が、貼り付けられているシートのせいなのか、ベゼルとの段差があるせいなのか、隅部分の認識が弱いためなのかは不明。今回の試用機特有の個体差かもしれない。
パソコンの一般的な使われ方において、最も多い作業であるWebページのブラウジングやファイル操作をタッチディスプレイで行うと、実に快適。慣れてしまうと、他のタッチ非対応ディスプレイ使用時でも思わず画面をタッチしてしまいそうになるくらいで、タッチ操作というものが実に使いやすいのだと実感した。
今回の試用機では、画面の端ギリギリの認識がやや不調で、ソフトウェアキーボードを引き出すのに少しコツが要るようだった |
Windows 7のマルチタッチ対応なので、2本の指を使って表示を拡大する"ピンチアウト"も可能だ |
ちなみに、マルチタッチの操作やタッチ対応ゲームをもっとも簡単に楽しめるパッケージとしておすすめなのが、「Touch Pack for Windows 7」。このソフト集はタッチ対応製品にはプリインストールされていることが多いが、タッチディスプレイを後から追加するケースでも、マイクロソフトのダウンロードセンターから入手可能。ゲームはもちろん、マルチタッチで操作できるフォトアルバムや3Dマップなど盛りだくさんなので、「ST2220T」を購入したらぜひ導入してほしい。
まとめ--使い勝手がよく、コストパフォーマンスの高いタッチディスプレイ
タッチディスプレイでは、画面の汚れが気になるというユーザーが多い。スマートフォンの小さな画面なら簡単に拭けば済むが、21インチ以上のPC用ディスプレイともなれば、画面を拭くのも結構な労力になる。汚れが気になる人の中には、タッチ対応のPCを買ったはいいが、画面を汚すのが嫌でその機能は使わないなどということもある。
その点、「ST2220T」はパネルがノングレアタイプなので、さほど汚れが目立たない。今回のレビューに実際にレビューで触り続けていたが、指紋が気になるようなことは少なかった。なお、本製品には専用のクリーニングクロスが付属している。メーカーのちょっとした気配りだが、こういったサービスは素直に歓迎したい。
「ST2220T」の価格は、デルのWebサイトにおける直販価格で33,600円。一般的なフルHD対応21.5インチワイドディスプレイよりはちょっと割高になるが、この使い勝手のよさと”楽しさ”を考えれば、この価格差は許容範囲だろう。タッチ操作を気軽に手に入れたいユーザーにオススメしたい製品だ。
21.5型ワイド | |
最大1,920×1,080ドット | |
水平178度、垂直178度 | |
250cd/平方メートル | |
1,000:1 (DCR時50,000:1) | |
8ms (オーバードライブ対応時) | |
HDMI×1、D-Sub×1、DVI-D(HDCP)×1、USB 2.0アップストリーム×1、USB 2.0ダウンストリーム×1 | |
W528.1×H380.1×D58.5mm、約6.3kg | |
33,600円(直販価格) |