米HPは23日(現地時間)、上海で開催されたプレス向けイベント「A NEW HP WORLD」において、14型の「HP Pavilion dv4」、Beat Audioテクノロジーを搭載した15.6型の「HP Pavilion dv6」および17.3型の「HP Pavilion dv7」、さまざまなカラーバリエーションが用意された「HP Pavilion g4/g6」、液晶一体型デスクトップ「HP TouchSmart610」、薄型の23型液晶ディスプレイ「HPx2301 Micro Thin LEDモニター」など、個人向け製品を発表した。なお、これらの製品はアジア太平洋地域向けの製品で、日本での発売は現時点で未定。

今回のHP PavilionシリーズやTouchSmart610は、「MUSE」(Materials(素材)、Usability(使用感)、Sensory appeal(五感への訴求力) 、Experience(体験))設計の哲学から得たインスピレーションに基づいて設計されている。

「HP Pavilion dv4」は、グラフィックスにAMD Radeon HD 6750Mを搭載し、「HP TrueVision HD Webカメラ」と、最大1GBの専用ビデオメモリGDDR5により、視覚的な効果を高めているほか、オプションで内蔵ブルーレイを搭載できる。価格は749米ドルからで、3月中旬にアジア太平洋地域で発売される。

dv6/dv7はオールアルミで、これまで同社のHP ENVY14 Beats Editionに搭載されていたBeat Audioテクノロジーを搭載。4チャンネルスピーカーが本体に内蔵されているほか、dv7では、サブウーファーを装備している。また、「HP CoolSense」という新たな技術を採用。ハードウェアと冷却ソフトウェアを連携させることで、ユーザーの個別の設定に合わせて、冷却レベルが自動調節される。さらに、「HP Simple Pass」と呼ばれるパスワード管理機能が搭載され、ユーザーが管理しているオンラインサービス等の複数のパスワードを指紋認証によって利用できるようになっている。いずれも3月初旬より販売され、価格はdv6が799米ドルから、dv7が899米ドルからとなっている。

「HP Pavilion dv7」

ヒンジのほか、前面左右2カ所にもスピーカーがある

IPSパネルを搭載した「HP TouchSmart610」では、最大60度まで傾けることが可能になり、垂直から水平に近い角度まで倒すことができ、操作性を向上させている。タッチ機能は新たな「TouchSmart 4.0」を搭載し、「TouchSmart Apps Center」を介して、タッチアプリケーションを追加できる。また、Beat Audioテクノロジーも搭載されている。TouchSmart610は、2月28日から中国で、3月7日からオーストラリアとニュージーランドで、3月8日から香港で販売される予定。価格は1,399米ドルから。

「HP TouchSmart610」

エントリー向けのHP Pavilion gシリーズでは、女性を意識した豊富なカラーバリエーションの天版を用意。ただ、提供されるカラーは国によって異なるという。14型の「HP Pavilion g4」と15.6型の「HP Pavilion g6」がある。解像度はいずれも、1,366 ×768ドット。3月にアジア太平洋地域で販売され、価格は549米ドルから。

豊富なカラーバリエーションの天版を用意されるHP Pavilion gシリーズ

HP x2310は、制御部分を下のボックスに納めることで、薄型化を実現している。1,920×1,080ドットのフルHDに対応し、ダイナミックコントラスト比は8,000,000:1を実現している。4月にアジア太平洋地域で販売され、価格は239米ドルから。

「HPx2301 Micro Thin LEDモニター」

液晶部は薄さ9.5mm