「レノボのサーバといえば、IBMからのOEM」――レノボブランドの歴史を知っているユーザーにとって常識ともいえるこれを打ち破ったのが「ThinkServer TS200v」だ。レノボがハードウェアを自社開発した初のサーバマシンとなっている。

最近では中身がほぼデスクトップPCと同じで、価格もデスクトップPCと同等かそれ以下という安価なサーバが次々に登場している。そうした中でThinkServer TS200vは環境性能と管理のしやすさが特徴だ。環境性能としては、50%以上のリサイクル・プラスチックを使用しており、ENAERGY STAR適合、当然RoHS指令遵守でもある。素材がエコで、省エネ。企業として採用しやすいキーワードだ。

管理性能の高さの一例としては、サーバではめずらしく「Intel AMT」に対応したことで、リモートでの管理を可能としている。これにより、端末の電源が入っていない状態でも遠隔地から監視や管理が行える。障害が出た時に復旧させたり、OSをアップデートしたりといった管理作業を、リモートで行うことができるのだ。

リモート管理を可能にする「Interl AMT」に対応し、管理作業を遠隔地から行える

「Intel AMT」は、一般的にクライアントPCの一括管理用に使われることが多いツール。遠隔地のオフィスにあるマシンでも面倒を見ることができるので、様子がおかしいPCがあるからといって、担当者があちこち駆け回らなくても済むというものだ。こういった機能は、システム管理者が常駐しない支社や店舗などに設置するサーバには非常にありがたい。