『GOW3』のゲームシステム~前作までのシステムを正常進化!
ゲーム本編は前作までと同様、三人称視点のアクションゲームのスタイルを踏襲する。カメラは後方視点には限定されず、シーンごとに設置されたカメラがある決められた法則に従って主人公・クレイトスを追尾するというビジュアルスタイルだ。なので、クレイトスが小さめに画面に映ることもあれば、格闘ゲームばりにでかく表示される局面もあり、三人称視点シューティング(TPS)ゲームのように、クレイトスの後頭部ばかりを見せられることはない。
ステージ構成は、だだっ広いオープンフィールドを自由に動き回るタイプではなく、念入りに仕込まれたステージを行ったり来たりしてゴールを目指す、いわゆるお化け屋敷方式のデザインとなっている。
このゴールに至るまでの障害として、数々の敵が出現したり、場合によっては地形パズルなどがクレイトスの行く手を阻んでくることになる。基本的なゲームシステムは前作までを踏襲しているので、シリーズ通してのファンは、初見プレイ時から説明書を見ることなくガンガンと『GOW3』ワールドに入り込んでいけるはずだ。
操作系も、前作までとほぼコンパチ。コントローラの左アナログスティックで基本移動、右アナログスティックは入力下方向に"瞬間的に飛び退く回避行動"が割り当てられている。この回避行動は、敵の飛び道具系の攻撃をかわすのに欠かせないため、危険を感じたら反射的に入力できる癖を付けたい。
武器攻撃は[□]ボタンによる通常攻撃と[△]ボタンによる強攻撃の二種類がある。通常攻撃は連射に優れ、強攻撃は攻撃力に優れるが大振りとなる。通常攻撃→強攻撃と連携して攻撃していくのが基本テクニックで、入力した攻撃の回数やボタンの長押し、あるいはレバーの入力方向とボタンの同時押しなどで技が変化する。なお、武器はストーリーを進めていくごとに増えていき、最大4つの武器をコントローラの十字キーの4方向入力でリアルタイムに切り換えていくことができる。
別の攻撃手段としては[○]ボタンで発動できる「つかみ」攻撃もあり、こちらはいわゆる投げ技的な性能を持つ。ガードの甘いザコ敵ならばそのまま即死に至らしめることもできるが、その攻撃範囲が狭いというハンデを併せ持つ。
今作ではつかんだ後の攻撃にバリエーションが設けられていて、[○][×][△][□]でつかんだ敵の"もてなし"方を変えられる。「GOW」シリーズファンは[○]ボタンを連打しがちだと思うが、あえて他のボタンを試してみよう。[□]ボタンでは敵を掴んだまま引きずり回すし、[×]ボタンでは敵を別の敵に放り投げたりする。そのバイオレンスぶりたるや、「GOW」ワールド初心者ならば引きつり笑いをしてしまうほどだ。
防御が[L1]ボタンで行えるのは従来通り。敵の攻撃をドンピシャでガードすれば強力なカウンター攻撃がお見舞いできるのもシリーズのお約束だ。アイテム使用の操作系は少々複雑になっていて、[L2]ボタンをキーボードの[SHIFT]キー感覚で押しながら[○][×][△][□]の各ボタンに割り当てられたアイテムを使用する……というものになっている。この操作系は少々PCゲームチックで慣れが必要かも。
魔法は[R2]ボタンでの発動となるが、魔法の種類はその時点で装備している武器の種類に依存する。逆にいうと、魔法を切り換えると直接攻撃に使用している武器も切り替わってしまう。この特性があるために戦局に応じて使用魔法を切り換えるのはなかなか難しい。