Intel Core i7でCPU性能・GPU性能を大幅強化

X201シリーズからCPUにIntel Core iシリーズが採用された。今回借用したモデル「型番2985CFJ」では、Core i7-640LMが採用されている。動作周波数は2.13GHz。プロセッサナンバーの末尾にLMが付く製品は、モバイル向けの低電圧版プロセッサである。TDPは通常版よりも10Wほど低い25Wに抑えられており、スリムなPCに向けた製品。Core 2プロセッサからはアーキテクチャが一新されており、デュアルコアだがHyper-Threadingによって4スレッドの同時実行性能を持つ点で従来とは大きく異なる。また、TDPの枠内でオーバークロックを行うIntel Turbo Boostにも対応しており、一時的に最大で2.93GHzまで動作クロックを引き上げることが可能だ。このように、特にCPU性能に関しては大幅に引き上げられている。

搭載するCPUはIntel Core i7-640LM。Westmereアーキテクチャを採用した2.13GHz駆動のデュアルコアCPUだ

ThinkPad X201 Tablet(2985CFJ)のハードウェア構成。チップセットはvProに対応したIntel QM57 Express、ハードウェア暗号化モジュールであるTPM 1.2も搭載されている

メモリはDDR3 SO-DIMM。底面の拡張スペースに2スロットが用意されている。現在最大で4GBのモジュールが登場しているため、最大搭載量は8GBとなる。ただし標準搭載OSは32bit版のWindows 7であるため、8GBを全て利用できるわけではない。なお、評価機は2GBモジュール×1枚を搭載していた。そのほかmini PCIe拡張カードスロットは2基が確認できた。搭載場所は従来シリーズ同様、HDDベイの手前。標準では片方のスロットにIntel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250のハーフサイズカードが装着されている。X201 TabletではIEEE802.11a/g/nおよびWiMAXが利用できるほか、Bluetooth 2.1+EDRも搭載されており、各種ワイヤレス通信が利用可能だ。

底面のフタを開けるとメモリスロットにアクセス可能。DDR3 SO-DIMM(2GB)×1枚が装着されていた。そのほかメモリスロットの上にはドッキングベイ用のコネクタも用意されている

キーボードとパームレストを外した状態。mini PCIeカードは右手前の部分に装着。標準ではWi-Fi/WiMAXカードが装着済み

HDDベイは右側面。汎用性の高い2.5インチHDDドライブを搭載している