新型iPhoneが6月中に米国に登場するのではないかとの観測が強まっている。これは米国のiPhone独占提供キャリアである米AT&Tが、今年6月に休暇を取らないよう社員に通達を出しているという話が出てきたことに由来する。同社は過去3バージョンのiPhone発売でも同様の措置を執っており、今回もそれに沿った形でiPhone発売に備えている可能性が高いからだ。

同件を報じているのはBoy Genius Report (BGR)で、それによればAT&T複数関係者の話として2010年6月に同社からのバケーション禁止令が出たことを確認したという。BGRによれば、AT&Tがこうした措置を出すのはほぼiPhoneローンチに備えてのものであり、米国では6月中にiPhoneが発売される可能性が高くなったようだ。

もともと新型の第4世代iPhoneの発売は7月が有力とされており、その根拠はApple Insiderが報じた記事「WWDC 2010, iPhone announcement rumored for June 28-July 2」に由来する。同記事では、例年米Appleの開発者カンファレンス「WWDC」会場となっているサンフランシスコMoscone Centerの予定スケジュールから、WWDC開催日時が6月28日~7月2日と予想されている。そのため、製品発表が6月末で、実際の提供は7月になる可能性が高いと見られていた。

ところが、今回のBGRのレポート内容を信頼するとすれば、それよりはいくぶん早い、6月中での提供開始となる。これは日本を含む世界での販売時期を特定するものではないが、第4世代iPhoneは思ったより早く発表され、ユーザーの手元に届くことになるのかもしれない。