これが本当に"コンデジ"の画質なのか!? という驚愕。それが、「EXILIM ZOOM EX-Z2000」のプレミアムオートを使ってみての正直な感想だ。逆光下とは到底思えない、人物の肌理(きめ)。そして、青空や緑地など、風景の鮮やかな色合い。EX-Z2000のプレミアムオートが描き出す写真は、間違いなく従来のコンパクトデジカメと一線を、いや次元を画した能力を擁している。

先鋭的なだけじゃない、デザインに隠された工夫とは

EX-Z2000は、エクシリムシリーズの新たなフラッグシップモデルだ。既存のモデルとの差別化を狙ってリニューアルされた、先鋭的なフォルム。また、操作系のボタンレイアウトも大きく変更された。

非対称を貫くボディデザイン。正面左側のシャープな折れ角は、キャデラックやサンダーバードといったスポーツカーのボンネット・ラインを彷彿とさせる

EX-Z2000の背面UIは、モニター横にボタンが並んだ印象の従来機に比べて、ひときわシンプルになった…ように見える。が、面白いことに、ボタンが少なく見えるのは、実は錯覚だ。数えると、ボタンの総数は従来機と変わっていないことに気付く。ボタンを上下シンメトリーに配置したり、一部のボタンをモニターパネルのデザインに埋め込むように配置するなど、錯覚を起こさせる工夫をしているのである。結果、ぐっとシンプルで使いやすくなったように見えるのだ。同様に、本体片側の角を落として、ボディを薄く見せている。プロダクトデザインというものがいかに肝心かが良くわかる。…つづきを読む

シンプルで、いかにも使いやすそうな背面UI。背面液晶モニターは約46万画素になり、格段に美しく、見やすくなった

Rの付いた軍艦部のラインと本体片側の角を落とすことの相乗効果で、ボディを薄く見せている