レノボ・ジャパンの「ThinkPad T」シリーズは、コンピューティング性能に妥協しないノートPCの代表格として知られている。そのTシリーズの中でも、さらに薄型軽量まで追求したというのが、今回紹介する「ThinkPad T410s」である。本機は、モビリティと性能はどうしてもトレードオフという常識を、高いレベルで克服した"名機"として記憶されるかもしれない。

「ThinkPad T410s」

単にデスクトップ並のハイスペックを求めたり、他方でとにかくモビリティ重視であったりと、希望を割り切ってしまえれば、これまでも選択肢はそれなりに豊富であっただろう。しかしながら、デスクトップに匹敵する作業環境を、無理なく持ち運べるモバイルサイズで……というと、それが相反する要素であるだけに、当然だが非常に難しい。ThinkPad T410sはその相反する要素の両立をうたっているわけだ。

試用機の主な仕様 [CPU] Intel Core i5-520M(2.4GHz) [チップセット] Mobile Intel QS57 Express [メモリ] 2GB DDR3 SDRAM [HDD] 250GB 5,400rpm SATA [光学ドライブ] DVDスーパーマルチ [グラフィックス] Intel GMA 5700MHD(CPU統合型) [ディスプレイ] 14.1型ワイド液晶(1,440×900ドット) [無線LAN] Intel WiMAX/WiFi Link 6250AGN [サイズ/重量] W337×D241.5×21.1~25.9mm/約1.79kg [OS] Windows 7 Professional 32bit [直販価格] 210,000円~(CTOによる)