ハイスペックでも難しくないF-04Bのおもてなし

「セパレートということで、まず普通のケータイとして使えます。ではセパレートのメリットは何かと問われれば、やはり電話中に操作ができるというところだと思います。電話中に電話帳やメモやメールを見る。仕事だとパワーポイントやエクセルのファイルを開くといったニーズもあります。プロモーションはそういった利用シーンを前面に押し出していく予定です」

通話中に端末を分離させて電話帳やスケジュールを確認できる

このようなシーンを具体化して、「通話中ランチャー」という機能に落とし込んだ。このランチャーは、通話中に端末を分離させると、自動的に起動する。古木氏が「電話帳やマイドキュメント、スケジュール、メールといった、通話中に使いたいだろうなと思う機能を、ここに収めています」と話すように、あれもこれもというより、通話というシチュエーションを想定した機能だけが載っている格好だ。ちなみに、このランチャーに「カメラ」が載っているのは、次のような理由からだ。

「例えば、会社からの帰宅中、家にいる妻から電話がかかってきて、買い物を頼まれることがありますよね? 皆さんそういう時は、いったん電話を切って写真をメールに添付して確認しているようですが、話しながらそれができたら便利ですよね? ちなみに、テレビ電話中にスピーカーフォンになってしまう問題も、今回のスタイルで解決できました」(古木氏)

とは言え、設定が難しそうと感じる方もいるだろう。Bluetoothのペアリングは、以前よりも簡単になったが、まだまだ初心者には敷居が高い。そこで、F-04Bでは、ディスプレイ側(本体)とキーボード側(子機)を、一度合体させた時点で、自動的にペアリングが成立する仕組みを採用した。画面からメニューを呼び出して設定する必要は一切ないのだ。利用ごとの接続も自動で行う。

切り離すと自動でBluetooth接続が始まる

「Blutoothがずっと接続していると電池の消耗が激しくなるため、切り離した瞬間にBluetoothにすぐ切り替わるよう、ソフトの制御を工夫しています」と井上氏。例えば、Bluetoothが必要になる可能性が高い通話中などは、「先にBluetoothを走らせて、外すとすぐに使えるようにする」(井上氏)といった、仕掛けを入れているという。機能が盛りだくさんな見た目とは裏腹に、実は勝手に優れている――それがF-04Bの魅力と言えるだろう。

QWERTYで文字が書ける