富士通の個人向けPCページトップでは、FMVシリーズを「HOME」「MOBILE」「EXPERT」「らくらくパソコン」と区分しているが、「FMV-BIBLO NF/E70N」は「HOME」に分類されている。つまり、ノートPCといえども持ち運んで使うのではなく、据え置きで使うスタイルを想定していると考えて良いだろう。実際、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載した本体は、持ち歩けないほどではないが気軽にモバイル利用するのは難しい大きさと重さだ。キーボードもテンキー付きの広々としたもので、リビングなどでゆったりと使うのに適している。またこのテンキーのおかげで、自宅で仕事をしたいという場合でも余裕で対応できる。
元々カラー選択肢の多いモデルで、店頭販売用の一般モデルでもエボニーブラック、アーバンホワイト、プルシャンブルー、ルビーレッドと4色展開だ。今回試用した「冬霞」は富士通の直販サイト「WEB MART」限定モデルで、深いブルーを基調に若干淡く暗いブルーのラインデザインが施されている。表面を指先でなでると、模様部分だけおうとつがあるのが面白い。全体的な色の印象としては、メーカーサイトの写真よりもかなり暗く、黒に近いベースカラーをラインデザインがうまく青側に傾けているという感覚だ。
内側は、パームレストとキーボードサイドがベースカラーと同じ光沢のある深いブルーで、キーボードの奥側とディスプレイ周囲がピアノブラック。試用機はキーボードにオプションの「グロッシー日本語キーボード(103キー/テンキー付き)」を選択しているので、キートップも光沢仕様だ。当然ながら指紋が目立つため、汚れに神経質なユーザーは掃除用の道具を用意しておくと良い(標準キーボードも購入時に別途選択できる)。タッチパッドはスペースキー下に設けられており、表面はボディカラーに合わせた深いブルーのマット加工だ。本体サイドや背面は一般的な黒だが、全体が暗い色調なので統一感がある。
試用機では、光学ドライブとしてBlu-ray Discドライブをカスタマイズ選択した構成。ノートとしては比較的大型である15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載していることもあり、映像鑑賞も十分楽しめるという印象だ。ベースカラーが暗いブルーであるため、映像鑑賞中でも目に明るい色があまり飛び込んで来ないのが見やすく感じられる。また、HDMIが搭載されているので、大画面テレビに接続しての利用も可能だ。