冬霞(ふゆがすみ)をはじめFMV-BIBLO NF/E70Nは、64bit版リカバリデータディスクが同梱されており、当初はプリインストールの32bit版Windows 7のまま利用し、後から64bit版をインストールすることが可能となっている。試用機のようにメモリ容量8GBを常用したいユーザーなら、割引が大きいキャンペーンなどを狙って購入し、即座に64bit版をインストールして環境を整えるというのも良いだろう。

メモリ以外の主要スペックは、CPUがIntel Core 2 Duo T9550(2.66GHz)で、グラフィックス機能がMobile Intel GMA 4500MHD(チップセット内蔵)、500GB HDD、Blu-ray Discドライブとなっている。デュアルコアCPUのIntel Core 2 Duo T9550(2.66GHz)であれば、これら構成を活かした、Blu-rayコンテンツや動画サイトの視聴、高解像度のホームビデオや画像の編集、また大容量データの保存など、ホームエンターテインメントならではのあらゆる高負荷作業も難なくこなせる。先述したメモリ8GBも組み合わせたマシン構成であれば、これで困るような作業を思いつく方が難しい。

ベンチマークテスト

ベンチマーク結果にしては、Windows7 Home Premium 32bitで行っているため、64bit版Windows 7での利用を考えているユーザーは参考程度にとどめてほしい。Windows7から最大スコアが7.9となったWindowsエクスペリエンスインデックスでは、ゲーム用グラフィックス機能がネックとなって3.4という結果が出たが、これはオンボードビデオの妥当な数値といえるだろう。プロセッサ、メモリ、プライマリハードディスクは比較的良い成績を出している。

■Windows エクスペリエンス インデックスの基本スコア
コンポーネント 評価についての詳細 サブスコア 基本スコア
プロセッサ 1秒あたりの計算 5.5 3.4
(一番低いサブスコア)
メモリ(RAM) 1秒あたりのメモリ操作 5.5
グラフィックス Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス 4.1
ゲーム用グラフィックス 3D ビジネスおよびゲームグラフィックス パフォーマンス 3.4
プライマリ HDD ディスクのデータ転送速度 5.9

高パフォーマンスモードでFFBench(Low)をループさせた際のバッテリ持続時間は33分25秒となった。数回テストをしてみたが、多少前後はするものの30分強なのは変わらず。モバイル利用する大きさではないこと、通信機能はオンにしたままで高パフォーマンスモードという条件であることを考えると問題はないだろう。ただ、家庭内で移動させた場合に、ACアダプタをつなぎ忘れたりしないよう注意してほしい。

■PCMark05
PCMark CPU Memory Graphic HDD
5009 6535 5546 2252 5827
■3DMark06
3DMark SM2.0 Score HDR/SM3.0 Score CPU Score
1256 391 492 2317