デザイン面に関しては、ビジネスモバイルとして個性を主張し過ぎることがなく、それでいてスタイリッシュに使える富士通らしい仕上がりが好印象だ。また、最近流行りの光沢ボディはどうしても指紋などが目立ってしまいがちだが、今回の試用機に採用されている「グロスブラック」にはラメが含まれており、単色と比べて指紋が目立ちにくいのもうれしいところ。ちなみに本体カラーはグロスブラックだけでなく「クリムゾン」「ピンクゴールド」「ジャパンブルー」から選択が可能となっている。
外観で唯一気になったのは、天板の中央部分を指で軽く押すと沈み込むこと。最初は「天板がこんなに歪んで大丈夫?」と思ったが、よく確認してみるとトップカバーが若干軟らかいだけで液晶自体に歪みは見られないようだ。むしろ打鍵時にキーボードがたわむようなこともなく、モバイルとしてはボディ剛性の高さが際立っている印象を受けた。この耐久性の高さはメーカーサイトに記載されているLCD天板からの全面加圧や一点加圧の耐久試験でも実証済みだ。トップカバーの歪みは試用機だからか、衝撃を吸収するための構造なのかは定かでないが、いずれにしても性能面ではまったく問題ないだろう。
実際に本体を持ってみると、劇的な軽さこそ感じないものの、モバイル用途にはまったく問題がないレベル。逆に約1.25kg(R/D50Nは約1.28kg)という重量で、約12.5時間駆動が可能な大容量バッテリパックを装備しているのは実にありがたいといえる。もちろん軽さを求めるのであれば、約8.2時間駆動で90gほど軽量になる標準バッテリパックを選ぶことも可能だ。バッテリ周りでは、なぜロック機構を採用していないのかが気になったくらいだろうか。