まず、今回登場したLOOX Rシリーズのカスタムメイドモデルでポイントとなるのは、製品ラインアップが拡充されたことだ。以前の2009年春モデルは「R/C70N」のみであり、その中にHIGH-SPEED対応の無線WANを搭載するモデルが含まれていた。さらに夏モデルでは、無線WANモデルを含む「R/D70N」に加えて、「R/D50N」という新しいラインアップが登場している。そこで、春モデルと夏モデルにおける機能の違いをまとめてみたのでご覧いただきたい。

2009年春モデル 2009年夏モデル
CPU Intel Core 2 Duo SU9300(1.20GHz) R/D70N:Intel Core 2 Duo SU9600(1.60GHz)、R/D50N:Intel Core 2 Duo SU9400(1.40GHz)
ストレージ 160GB/250GB/320GBのHDD、128GBのSSD 160GB/320GBのHDD、128GBのSSD
光学ドライブ 非搭載/DVDスーパーマルチドライブ DVDスーパーマルチドライブを標準化
モデム 標準装備 非搭載(標準)/オプションで選択可能
ポートリプリケータ オプションで選択可能 設定なし(本体底面の接続用端子も排除)
Bluetooth機能 標準装備 R/D70N:標準装備、R/D50N:非搭載
IEEE1394(S400) 標準装備 非搭載

本体前面にはSDメモリーカードスロットとワイヤレスLANのハードウェアスイッチを装備

ポートリプリケータとIEEE1394(S400)の設定がなくなってしまったのは実に残念だ。特にIEEE1394は、DVカメラなどを接続したいユーザーにとって惜しい部分といえるだろう。しかし、変更点は大半が機能強化や選択肢の拡大につながっているのもまた事実。IEEE1394を使わないのであれば、むしろ自分好みの構成を選びやすいラインアップになったといえるだろう。

PCカードスロット、DVDスーパーマルチドライブ、USB 2.0が配置されている右側面

左側面には電源端子、ミニD-sub 15ピン、LANポート、USB 2.0×2、マイク・ラインイン兼用端子、ヘッドホン・ラインアウト兼用端子を搭載。ちなみに今回は試用機のため、マイク端子の横にはまだIEEE1394の端子跡が見られた

本体背面は排気口があるだけのシンプル設計