パナソニック「Let'snote LIGHT F8 CF-F8EWJJJR」

ひと昔前は「重量2.0kg以下」がモバイルノートの大きな指標となっていたが、今は1.5kg以下が普通となり、1.0kgを切るモデルも多数が店頭に並んでいる。携帯性に優れたマシンの選択肢が増えるのは良いことだが、進化のベクトルを性能面に向けたタイプも欲しいところ。パナソニックから登場した「Let'snote LIGHT F8」は、その代表格となり得る。

Let'snote LIGHT F8(以下:F8)は14.1型ワイド液晶を採用した2スピンドルノートで、低電圧版ではない通常のモバイルCPU「Core 2 Duo SP9300(2.26GHz)」を搭載する同シリーズ最強のモデルだ。メモリを標準構成で2GB搭載しており、Intel GS45 ExpressやIntel Wireless Wi-Fi Link 5100AGNと合わせてCentrino 2プラットフォームに適合。そのうえで、重量は1.63kg、バッテリ駆動時間は約9時間を確保しており、モバイル用途でもそん色なく使える。

フットワークを軽くするハンドルを搭載

Let'snoteシリーズとして新しいことづくめのF8だが、まずは外観から見ていこう。ほかのラインアップと違いが顕著なのは、パームレストの手前に付いたハンドルだ。モバイルノートとしては大きめの筐体を手軽に持ち運べるように搭載したもので、通常は筐体の延長線上に収まっているが、手前に引き出すことで指を通すスペースができる。これにより、自分の机から会議室に移動したり、電車の乗り換え時にカバンに入れずに提げておくといった行動がスムーズになる。脇に抱えたりカバンにしまう必要がなくなるため、自然とフットワークが軽くなるのだ。しかも、使用中はしまえるので邪魔にならない。

外部に可動部が増えることで筐体全体の強度が下がる不安もあるが、ハンドルは同社のTOUGHBOOKですでに採用されており、F8でも同等の強度を確保している。また、本体の堅牢性も他のラインアップに引けを取らない。100kgf加圧に耐えるほか、76センチの動作落下試験も合格済みだ。キーボード面も全面防滴構造が採用されているので、従来のシリーズから乗り換えても、気遣う要素は何もないといえる。

パームレスト手前のハンドル。ラッチを開放するスイッチを覆っているため、液晶パネルを開く際はハンドルを広げる必要がある

脇に抱えず掴んで持ち運べる仕様は、頻繁に移動を繰り返す通勤時などに重宝する

2008年7月にリリースされた15.4型ワイドの「TOUGHBOOK CF-52」