渋谷を舞台にしたサウンドノベル最新作

Wii専用ソフト『428 ~封鎖された渋谷で~』は、チュンソフトとセガがタッグを組んだお馴染みのサウンドノベル最新作で、200×年4月28日という1日に渋谷で巻き起こる空前のサスペンスを、複数の人物の行動を通して描き出す。渋谷で一大ロケーションを敢行して撮影された映像の数々と、それにシンクロしたリアルなサウンドにより、これまでのゲームでは成しえなかった新しい臨場感を実現しているという。

さらに本作には、ゲーム本編クリア後に登場するボーナスシナリオにも豪華スタッフが参加している。「ボーナスシナリオ1」のシナリオを手掛けるのは、推理作家でありサウンドノベル『かまいたちの夜』でもお馴染みの我孫子武丸氏で、女優の小林涼子、俳優の須賀健太、声優の大塚明夫が出演。「ボーナスシナリオ2」は、『月姫』『Fate/stay night』『MELTY BLOOD』などを手掛けるTYPE-MOONが担当。キャラクターデザインは『月姫』『Fate/stay night』の武内崇氏、シナリオは『空の境界』『Fate/stay night』の奈須きのこ氏が手掛けるという豪華スタッフの共演が実現している。発売は12月4日で、価格は7,140円。

5分刻みの展開、そして迫る臨場感、プレイヤーは物語に、事件に、巻き込まれていく

「ボーナスシナリオ1」より

「ボーナスシナリオ2」より

(C)2008 CHUNSOFT

Wii版のハルヒは完全オリジナルシナリオ&フル3D

Wii専用ソフト『涼宮ハルヒの並列』は、アニメ制作スタッフ監修によるWii版完全オリジナルストーリー。キャラクターはすべてフル3Dで再現され、様々なアングルでいろいろな衣装が楽しめる。ゲームは豪華客船という閉ざされた空間で、しかも時間がループするという特殊な状況下で進行。エンディングを迎える毎に、時間が巻き戻る『時間移動』が行われ、プレイヤーは同じ時間軸の中を何度もプレイすることになる。ただし、通常のアドベンチャーと異なり、周回するごとに文章表現や演出も変化するため、同じシーンを何度もプレイする煩わしさがないという。一度クリアして次にプレイするときには、クリアした状態のフラグを持ち越したり、選択肢そのものが変化するなど、同じ時間軸をプレイしながらも段々と変化していく状況の中で、プレイヤーは大きな謎の核心に迫っていく。発売は2009年春を予定しており、価格は未定。

ハルヒの後ろには舞台となる豪華客船が

キャラクターはすべてフル3Dで再現

会話を繰り返し、大きな謎に迫っていく

鶴屋さんも登場!

(C)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団 (C)SEGA

『BLEACH』最新作は2対2の乱戦が熱いチームバトルアクション

Wii専用ソフト『BLEACH バーサス・クルセイド』は、TVアニメ最新キャラクターを操り、最大で2対2の乱戦が熱いチームバトルアクション。広く高低差のある、変化に富んだ3Dフィールドを駆けめぐる白熱のハイスピードバトルが展開される。また、従来のシリーズにはなかった、巨大な卍解(ばんかい)や帰刃(レスレクシオン)によって変身したキャラクターとのバトルも実現。開発は、アクションゲームファンから支持され、『BLEACH DS 蒼天に駆ける運命』や『BLEACH DS 2nd 黒衣ひらめく鎮魂歌』でも高い評価を得ているトレジャーが担当している。発売は12月18日で、価格は7,140円。

今度の『BLEACH』は、乱戦が熱いチームバトル

虚の仮面を着用し、虚化した一護

(C)SEGA
(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

ノリノリなサンバゲームがWiiで復活

Wii専用ソフト『サンバDEアミーゴ』は、アーケードやドリームキャストで人気を博したリズムアクションゲームの移植作品。Wii版はWiiリモコンをマラカスに見立て、サンバの軽快なリズムに乗ってマラカスを振るという従来のゲーム性はそのままに、さらなるパワーアップを遂げて復活した。当時の収録曲はもちろん、新曲も追加されており、全45曲収録というボリュームになっている。また、ゲストキャラクターとして、ソニックや『スペースチャンネル5』のうららなど、セガ往年のキャラクター、さらにはMiiがダンスパーティーに参加するという新要素も加えられている。発売日は12月11日で、価格は未定。

サンバに合わせて画面も陽気でカラフルな色調。ノリノリでWiiリモコンを振りまくれ

ソニックや『スペースチャンネル5』のうららが登場

(C)SEGA. SEGA, the SEGA logo and SAMBA DE AMIGO are either registered trademarks or trademarks of SEGA Corporation. All rights reserved.

ソニックの新作はマルチプラットフォームで展開

プレイステーション 3 / Xbox 360 / Wiiのマルチプラットフォームで展開される『ソニック ワールドアドベンチャー』は、ソニック・ザ・ヘッジホッグのアクションがさらに進化した、超音速&パワフルアクションアドベンチャー。リングを集めてゲージを溜めれば、周囲のリングや敵をも巻き込んでいく超音速走行「ソニックブースト」が発動。さらにスピードを保ったまま鋭角コーナーを曲がれる「ソニックドリフト」や、障害物を高速で避けられる「クイックステップ」など、音速を極める新アクションが追加されている。発売は12月18日を予定しており、プレイステーション 3版とXbox 360版の価格が7,140円、Wii版は6,090円。

プレイステーション 3 / Xbox 360版の画面。細かなレンガ模様などもしっかり表現されている

こちらはWii版の画面。右の写真は、力強い腕を伸ばしたパワフルなアクションが特徴のソニック・ザ・ウェアホッグ

(C)SEGA

手堅いソフト開発で光明を見出す

セガの今回の発表会は、RPGタイトルの大量投下やネームバリューの高い原作・キャラクターでさらなるネームバリュー向上という志向が垣間見えた発表会に感じた。ニンテンドーDSの市場が国内では現在最もシェアがあり、Xbox 360やプレイステーション 3よりも開発費の面でコストがかからないという点でもニンテンドーDS専用ソフトの開発に、ある程度注力するのは企業として当然だと思う。しかし、あえて苦言を呈すなら、もう少しハイスペックなグラフィックやユーザーの心を震わせる新規システムを搭載するなど、「してやられた!」というゲームタイトルを発表してくれても良かったのではないか。Xbox 360やプレイステーション 3専用ソフトが『龍が如く3』と『ソニック ワールドアドベンチャー』だけというのは、やはり少々寂しい。

ハードメーカーだったころのセガのアグレッシブさは、"時代とともに変化していかなければならないもの"、ということも理解しているが、昔のセガを知っている者としては、やはり最先端を突っ走るゲームメーカーでいてもらいたいと思うのは、わがままなことなのだろうか。

ちなみに今回紹介したソフトの数々は、10月9日から幕張メッセにて開催される「東京ゲームショウ2008」において、プレイヤブルまたはデモ出展される予定なので、ぜひ会場で実際に目にしてもらいたい。弊誌でも新たな情報が入り次第、順次お伝えしていくつもりだ。