米Appleは9日(現地時間)、携帯オーディオプレイヤー「iPod nano」の新製品を発表した。今回発表されたのはnanoの第4世代にあたるバージョンで、初代に近い縦長の筐体デザインに、大型液晶パネルを採用している。加速度センサーを新たに内蔵しており、これを利用した各種ハンドジェスチャー操作が可能となっている。8GB、16GBの2つのバージョンが用意され、それぞれに計9種類の「nano-chromatic」と呼ばれるカラーバリエーションが提供される。

「iPod nano」

iPod nanoのカラーバリエーションを紹介する広告がサンフランシスコのApple Store前に登場

新型iPod nanoは初代とほぼ同等の筐体サイズながら、iPod史上最も薄いデザインとなっており、第3世代nanoと同様に大型液晶パネルを採用している。全体にカーブがかかったデザインとなっており、液晶パネル部分も曲線を描いている。細部で細かくUIが変更されているほか、新たに搭載した加速度センサーで従来のnanoにはない新しい操作体系が導入されている。例えばiPhone / iPod touchでお馴染みの筐体を横に倒すと出現するCover Flow(カバーフロー)の画面なども、新型nanoで利用できるようになった。そのほか楽曲の再生中に筐体を振る(かき混ぜる)ことで、文字通り再生が"Shuffle(シャッフル)"モードへと移行する。またiTunes 8で新たに追加されたGenius機能によるプレイリスト作成や再生にも対応する。

再生時間は音楽時で最大24時間、ビデオ時で最大4時間となる。8GBモデルが149ドル(日本での販売価格は1万7,800円)で、16GBモデルが199ドル(同2万3,800円)となる。北米では両モデルともに9日より出荷開始となるが、日本では16GBモデルのみ9中旬以降のリリースとなる。また両モデルともに前述のnano-chromaticと呼ばれるシルバー、パープル、ブルー、グリーン、オレンジ、イエロー、ピンク、(PRODUCT) RED、ブラックの9色のカラーバリエーションが用意されている。