ヤマハは、ピアノ、バイオリンをはじめとする消音楽器「サイレント」シリーズのひとつで、サイレントセッションドラムの新機種、DTXPRESS IVの2モデルを25日、発表した。いずれも発売は7月10日で、価格はオープン。上位モデルとなるDTXPRESS IVスペシャルセットV2パッドセットの実売予想価格が16万前後、標準モデルとなるDTXPRESS IVスタンダードセットV2パッドセットが11万前後としている。

ヤマハ サイレントセッションドラム DTXPRESS IVスペシャルセットV2パッドセット

ヤマハ サイレントセッションドラム DTXPRESS IVスタンダードセットV2パッドセット

今回発表されたDTXPRESS IVは、新パッドを採用したことが大きな特徴で、2008年3月に発売したフラッグシップモデル「DTXTREAM III」に搭載したパッド(PCY135/PCY155/RHH135)を採用。これにより、更に音だけでなく、演奏している時の感触まで本物のドラムに近づき、初心者だけでなく熟練者までも満足させるスペックとなっている。

新パッドの特徴として、シンバルパッドには、パッド部、エッジ部、カップ部で異なる音色を再現できるよう3ゾーンパッドを採用したのと、シンバルホルダー取り付け部分の改良をしたことによって、叩いた時の感触やスティックの返り具合もアコースティックシンバルに極めて近く、自然な演奏感が得られるようになっている。

また、『DTXPRESS IV』スペシャルセット用のハイハットパッドには、上下可動式のハイハットパッド(RH135)を採用していて、パッドセット同梱のハイハットスタンドに装着して使用するタイプの13インチラバーパッドは、フットボードを踏むと本物のハイハットと同様にパッド自体が上下に動き、静粛性が高いうえに自然な踏み心地でオープン、クローズを再現できる。ハイハットならではのメリハリをつけた演奏や、フットスプラッシュ奏法も可能なので、ドラマーの感性を十分に触発することが予想される。