既報のとおり、日本ヒューレット・パッカードは、8.9型液晶搭載のミニノートPC「HP 2133 Mini-Note PC」(以下、HP Mini)を6月上旬発売と発表。メディア向け発表会を開催した。

発表会では、ファッションショーのような形式で製品利用シーンを提供

HPのビジネスについて説明した日本HP パーソナルシステムズ事業統括 取締役 副社長執行役員の岡隆史氏

都内で行われた発表会では、まず日本HP パーソナルシステムズ事業統括 取締役 副社長執行役員の岡隆史氏が、日本HPのPCビジネスの概況について説明。HPは単にPCを作るだけでなく、持っていてオシャレな、スマートにビジネスをこなすような製品を目指して、デザインと仕様に注力。世界中でPCの販売が伸び悩んでいる中、HPは前年比約16%と圧倒的な成長を記録し、世界シェアも6期連続トップを維持しているとした。日本でのシェアは7.5%で5位だが、シェア2桁まで増やすことが目標。HP Miniがそれを実現する商品の1つとなる。同製品は北米で3月に発売したモデルで、すでにアジアなどでも販売されており、今までのオーダーでは30万台程度になっているという。

ビジネス面では、企業向けをコア・ビジネスとして製品ラインアップを拡充。夏以降には、HPの強みを生かした製品を投入していく。また、ブレードサーバやシンクライアントなどの新しい製品により、従来扱っていなかった市場へ参入。そしてコンシューマ向けにブランド力を強化するべく、店頭でのPC販売を含めて力を入れていくとした。

日本HP パーソナル事業統括 モバイル&コンシューマビジネス本部 プロダクトマネージャ 菊池友仁氏が「HP 2133 Mini-Note PC」の概要を説明

続いて、日本HP パーソナル事業統括 モバイル&コンシューマビジネス本部 プロダクトマネージャ 菊池友仁氏がHP Miniの詳細を解説。PCの中でも、非常に伸びているのが10インチ以下のモバイルノートPC。HP Miniは、この10インチ以下のノートPCだが、UMPCやMID(Moblie Internet Device)と違うコンセプトで開発している。それは、HP Miniがメインマシン、UMPCやMIDはセカンドマシンとして位置付けられているからだ。ユーザーニーズを調査すると、メインマシンとして十分に使える小型モバイルPCに対するニーズが高いという結果が得られ、さらに買いやすい価格であることも重要であると説明した。その需要に合う製品としてHP Miniを投入することとなった。

15インチ以上の大型液晶を持つノートPCがメインマシンとして、また10インチ以下がセカンドマシンとして販売されているが、「HP 2133 Mini-Note PC」は10インチ以下の液晶を搭載しながらメインマシンの市場を狙っている

「HP 2133 Mini-Note PC」は8.9インチ液晶を持つコンパクトなマシン

HP Miniはデザインにも注力。筐体はフルアルミで、中側はマグネシウム合金を使用した2層構造。表面はキズがつきにくく汚れにくい、アルマイト処理とヘアライン加工が施されている。そのため頑丈で、金属的な美しさを表現できる筐体となった。OSはメインマシンとしても使えるようにWindows Vistaを搭載。価格を抑えながら、そのポテンシャルを最大限発揮できるように、SSDではなく大容量HDDを採用。またモバイルユースにも耐えられるように、振動や揺れ、落下に対してHDDを保護する3Dセンサーを内蔵した。

メインのキーは凹型加工、ファンクションキーは凸型加工とし、押しやすさを追求

英字は配列のキーボードは、筐体いっぱいにまでなるように大きめにデザイン。キーピッチは縦横とも17.5mmを確保。主要なキーは凹面加工、ファンクションキーは凸面加工と入力しやすいように形状を変えている。タッチパッドはスペースを最大限に確保できるようにボタンを左右に配置した。ディスプレイは8.9インチ。10インチ以下のUMPCでは7インチ以下が現在の主流となる中、8.9インチと大型にしたうえ、解像度も1,280×768のWXGAと通常のノートPCに匹敵する使い勝手を実現している。また、新幹線や飛行機内での利用を考え、ヒンジはL字型に回り込むようにデザイン。高さを抑えながらディスプレイが最大限生かせるようになっている。モバイルユースを考え、グローバルワランティに対応。世界中で保証が受けられる。

本体左サイドには外部ディスプレイ用のポートとUSB2.0ポート(電源供給用コネクタ付き)、マイク端子、ヘッドホン端子を持つ

本体右サイドには、ExpressCardスロット、SDカードスロット、USB2.0ポート、ネットワーク端子(RJ-45)、バッテリライト、電源コネクタ、セキュリティケーブルスロットを備える

Windowsエクスペリエンス インデックスのスコア。ミニノートPCとしては、十分高い性能を誇る

本体外観では、好みのデザインに変えられるように、住友スリーエムの協力でデザインスキン「Skin@HP(仮称)」を提供。秋からサービスを開始する予定だ。Windows XPモデルやLinuxモデルも今後検討する予定。XP Proへのダウングレードについては、ダウングレード用のCDやドライバーを提供する準備をしている。

好みのデザインのスキンを貼ることで、デザインをアレンジできる「Skin@HP」に対応している