米Microsoftは11月7日 (現地時間)、Parent Teacher Association (PTA)、元NFL選手のJerry Rice氏と共に、新しいパレンタルツール「Xbox 360 Family Timer」「PACT」を発表した。2年目を迎えた「Safety is no game. Is your family set?」プログラムの一環として、家族全員の理解の上で成り立つパレンタルコントロールの実現を目指す。

Family Timerは、Xbox 360のパレンタルコントロール機能に子供たちがゲームをプレーできる時間の制限を追加する。日ごと、週ごとの時間制限が可能。制限に近づくとプレーヤーに残り時間が少ないことが通知され、制限に達するとXbox 360がオフになってしまう。同機能は12月上旬にXbox LIVEからダウンロード可能になる予定だ。Microsoftが独立調査機関に依頼した調査の結果では、5~17歳の子供を持つ保護者800人の62%がコンソールゲーム機へのプレー時間の制限の追加を希望したそうだ。

PACTは「Parental Involvement、Access、Content、Time」の略だ。子供たちが安全にデジタルメディアやゲームを楽しむための家族向けガイドラインであり、パレンタルコントロールについて家族で話し合う機会の起点になることを狙っている。保護者によるルールづくり (Parental involvement)、子供たちがデジタルメディアやゲームにアクセスする方法(Access)、アクセスできるコンテンツの範囲(Content)、時間(Time)に関して、話し合いの参考となる各種情報、家族の約束を明記し、それぞれが署名するPACT Agreement (合意書)などが用意されている。

前述の調査結果では、45%が「子供たちのメディア利用に関してルールを強制すると家族の間に溝ができる」と答えた。しかし99%の家庭で何かしらのルールを設定しており、47%がアクセス/ コンテンツ/ 時間に関して幅広いルールを設けている。そのうち子供と話し合った上でルールを設けた保護者は40%で、保護者と子供の約束を文書化している家庭は16%にとどまる。Microsoftでは家族のコミュニケーション、十分な理解の上でのきちんとした合意によって、パレンタルコントロールに伴う不協和音を避けられると考えている。