グーグルは19日より、携帯電話向けサイトの「Google モバイル」をリニューアルし、新たなインタフェースとサービスを提供している。23日、グーグル日本法人オフィスにて、Googleグループプロダクトマネージャーの徳生健太郎氏による、サービスの説明およびデモンストレーションが行われた。

Google グループプロダクトマネージャー 徳生健太郎氏

新デザインのGoogle モバイルでは、検索するキーワードに応じて、検索結果の上位に画像情報、地域情報を表示するようになった。ユーザーのニーズに合わせて、「ラーメン」「歯医者」など、地域情報を探していると思われる場合には、それに合った検索結果を表示し、タレント名、車種、動物など、画像情報を求めていると思われる場合は、イメージ検索の結果を検索結果のページ上部に自動的に表示する。表示する情報の選択は、Googleモバイルでの過去の検索結果を基にしているという。上記の検索結果に続いて、携帯電話向けサイト、PC向けサイトの順で表示されるデザインになっている。

また地域情報検索では、検索でよく使う地名キーワードを自動的に記録できるようになった。記録した地名キーワードは、検索窓の下に表示される。地名キーワードを記憶することで、周辺地図の閲覧や店舗検索の際に、毎回同じ場所を入力する必要がなくなる。記憶した場所の履歴を選択するだけで、過去に検索した地域の情報をピンポイントで表示できる。

検索したエリアを記憶し、次回の検索に反映する

キーワードに合った検索結果を優先して表示する

また、表示する情報をユーザーが自分で選択・変更できるホームページの「iGoogle」と同様に、トップページのカスタマイズが可能になった。「iGoogle」で人気のあるRSSフィード、モバイルGoogleニュースのヘッドライン、Gmailの新着メール情報(一部機種を除く)など、ユーザーの好みに合わせ、コンテンツの追加、並び替えが可能。

実際に新デザインのGoogle モバイルを利用したデモンストレーションを行った

現時点では、Google モバイルのURL( http://mobile.google.jp/ )にアクセスすると従来版のトップページが表示される。従来版のトップページ上部に「新デザインをチェック」のリンクが貼られ、そこから新デザインのトップページを閲覧できる。トップページを新デザインに変える時期については、現在検討中としている。

今回の新デザインについて、徳生氏は「『今すぐほしい情報を重視した検索』、『デバイスの特性を活かしたインタフェース』を目指した。現時点で実現できることの集大成が今回の新デザイン」と述べた。また、携帯電話の特性を活かした検索を提供し、探している情報により簡単にたどりつけるデザインにしていく必要があるとした。