プロジェクトコマンダー
プロジェクトコマンダーはConsoleビュー内でrakeやrailsコマンド、scriptフォルダ配下のスクリプトなどを実行するためのものだ。「Window」メニューから「Project Commander」→「New」で起動することができる。
プロジェクトコマンダーでは通常のコマンドプロンプトで実行する場合と異なり、3rdRail固有の補完機能などを利用することができる。3rdRailは基本的にGUIでの操作が主体となっているが、Railsを使い慣れている場合はプロジェクトコマンダーを使用したほうが効率がよい場合もあるだろう。
デバッグ
Railsアプリケーションを「Debug As」→「Debug on Server」で実行することでデバッグを行うことができる。もちろんRailsアプリケーションだけでなく、通常のRubyスクリプトのデバッグを行うことも可能だ。
その他の機能
3rdRailはEclipseをベースとしているため、上記の機能以外にもEclipseに由来するさまざまな機能を利用することができる。たとえばCVS連携機能はもともとEclipseが備えている機能であるし、Subversionとの連携機能や正規表現/XPathテスターなどはオープンソースで開発されているプラグインによって実現されている。とくスクリプト言語ではテキスト操作に正規表現を利用する機会が多いため、正規表現テスターは重宝するのではないだろうか。
図24 正規表現テスター |
また、埋め込みMozillaブラウザを利用したHTMLのDOMインスペクション機能を備えている。ブラウザで表示したWebページのDOM構造やCSSの確認やリクエストのモニタリングを行うことができるほか、表示中のWebページに対して任意のJavaScriptを実行することが可能だ。Ajaxを活用したWebアプリケーションの開発時に役立つ機能だ。
もちろんEclipseをベースとしているため、既存のEclipseプラグインをインストールすることで3rdRailに標準では備わっていない機能を追加することも可能だ。このあたりはすでに豊富なプラグイン資産を持つEclipseをならではのメリットといえるだろう。