PDP-8の登場に象徴されるように、コンピュータが安価になり、あちこちに設置されるようになると、それをネットワークで接続しようという動きが出てきた。その代表的なものが米国の国防総省の高等研究計画局が推進したARPANETである。このネットワークのパケット交換を行うマシンとして開発されたのが、1965年に完成したBolt, Beranek and Newman(BBN)社のInterface Message Processorである。

BBN社のInterface Message Processor。

Honeywell社のH516ミニコンを内蔵したこのマシンにより、1969年10月29日に、ロスアンゼルスのUCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)とサンフランシスコ近郊のメンローパークにあるStanford Researchのコンピュータ間の通信に成功した。これが今日のインターネットの発展の基礎となった第一歩である。

時代は下がるが、インターネット時代の申し子とも言える会社が、ご存知Googleである。このGoogleが最初に検索サービスに使用したサーバが寄贈され、Computer History Museumに展示されている。

Googleが最初に使用したサーバ。

要するに、パソコンのマザーボードをむき出しでラックに取り付けたもので、部品の重みで中央部が垂れ下がってマザーボードが反っているのがご愛嬌である。しかし、実装密度は1UのThin Server並でコストも安いので、当時のGoogleのようなスタートアップのお金の無い会社にとっては最適であったのであろう。検索サービスの為に、Googleでは、このようなサーバラックが30本も使用されていたという。