NTTドコモの発表によると今回、ブルガリアのiモードキャリア"GLOBUL"がiモード対応ソフトウエアを搭載したNokia端末を発売開始したとのことだ。端末はNokia 6120 Classic、N73 Music Edition、E65の3機種。このうちN73 Music Editionは日本のソフトバンクから発売されている705NKと同等品で、カールツアイス300万画素カメラが海外でも人気を集めている。またE65はエンタープライズ向けモデルながらも薄型のスタイリッシュなスライドタイプ、6120 Classicは小型ストレートながらもHSDPAに対応した安価なモデルとどちらも世界中でヒットを飛ばしている。これらの大人気モデルでiモードが利用可能となれば、これまで端末ラインナップに見向きもしなかった利用者の目を惹かせることは十分に可能だろう。

GLOBULのiモードWEBページではさっそくNokia端末をアピールしている

各国でヒットを飛ばすNokia E65や6120 Classicでiモードが利用可能になる意義は大きい

またiモード採用通信キャリアにとっては、専用端末ではなく市販の端末でそのままiモードを利用できるメリットも大きい。最新端末を常時ラインナップに加えることができる上に、iモード対応化もソフトウェアをインストールするだけで済むからだ。また他キャリアの顧客に対しても新しい端末を販売することなく、その顧客が利用中の端末をそのままiモード対応化させることも可能になり、MNPにより顧客転入を促すことも容易になるだろう。

将来的には他メーカーや他プラットフォームへのiモードソフトウェアの展開も図ることができれば、今後海外iモードも巻き返しを期すことが十分可能になるだろう。また日本市場においても海外の汎用端末を日本語化し、その上にiモードを搭載したモデルを投入することも将来的には考えられるだろう。端末バリエーションの拡大や端末単価引き下げが期待でき、NTTドコモにとっても大きなメリットがあるのではないだろうか。