ストロボの使い方は自由
いままで検証した以外にも、ストロボにはいろいろな遊び方がある。例えば下から照らせば怪談に出てきそうな恐い写真になるし、ストロボにカラーフィルターを付ければ影を赤くすることもできる。自然の状態ではありえない光のほうがおもしろく感じた。結局のところ、ワイヤレスストロボには遊び心が必要なのだろう。
それと逆光の楽しさも味わえる。前ページまで見てきたように、逆光は写真をドラマチックにしてくれる。逆光では被写体はよく見えなくなるが、"それがどうした、カッコよければいいじゃないか"という気になる。そういえば知り合いのプロカメラマンは、"順光ではモデルを撮らない"と言っていた。その意味がやっと分かった。
子供のころ懐中電灯で遊んだように、ストロボを下から光らせると恐い写真になる |
もっとスゴイ写真もあったが、モデルが若い娘さんなのでボツに |
ストロボに赤いフィルターを貼り付けて撮影した |
少し後ろから照射。赤いハイライトになる |
背景を入れて撮影したが、少々赤が強すぎた |
ストロボをモデルではなく、地面に向けて照射。なにやら幻想的な写真に |
いい写真は撮影が楽しい
今回の撮影はとてもつらかった。8月の真夏日で、とんでもなく暑かったからだ。少々グッタリしつつも、日が傾きかけてなんとかメインのイメージカットの撮影にこぎつけた。するとD80の液晶モニターに映った試撮を見て歓声が上がった。「カッコイー!」。台風の影響もあって、雲がものすごい速さで姿を変えていく。なによりストロボに浮かび上がる姿がいい。カメラマンの加藤女史はズボンの汚れも厭わずノリノリでシャッターを切り、モデルの新井嬢は「バハナみたいっ!」とわけのわからんことを口走りながら踊っていた。ワイヤレスストロボは人を楽しくさせてくれるのかもしれない。
D80+DX VR 18-200mm F3.5-5.6G |
D80+DX VR 18-200mm F3.5-5.6G |
D80+DX VR 18-200mm F3.5-5.6G |
D80+DX VR 18-200mm F3.5-5.6G |
D80+DX VR 18-200mm F3.5-5.6G/18mm(27mm相当) |
D80+DX VR 18-200mm F3.5-5.6G |
D80+DX VR 18-200mm F3.5-5.6G |
モデル:新井るみこ
撮影 :加藤真貴子(WINDY Co.)
まとめ:西尾 淳(WINDY Co.)