既報の通り、米Hewlett-Packard(HP)の日本法人である日本ヒューレット・パッカードは25日、データウェアハウスプラットフォーム「Neoview」を発表した。これに伴い、同社は都内で会見を開き、本製品を披露した。

これは、同社のストレージ、サーバ、データベースといった製品を"いいとこどり"で組み合わせたもの。「いかに高速にデータを出し入れするか」に特化したデータハウスの専用機である。最大で256個のCPUを搭載可能、最小構成でも16個のCPUを備えたハイエンドな製品となっている。参考価格は1億6,000万円で、すでに複数の企業からオファーがあるという。

ラックに収めた状態で出荷

本製品は、システムの構築や運用、管理が簡単であることが特徴。OSやデータベース、ストレージなどを含むソフトウェアやハードウェアの設定から機器の配線をすべて行い、ラックに収めた状態で出荷するという、まさにオールインパッケージの製品である。特にデータベースについてはあらかじめチューニング済みで出荷するため、ユーザ側でのチューニング作業は一切不要。

また、本製品は場合によってはわずか4時間で設置から稼動までを行えるという。運用や管理に関しては、専門的な知識がなくても行えるよう、Webブラウザを使えるGUIベースのツールを用意してある。

「Neoview」の外観 - 写真は最小構成。最小構成の場合はラック1台でも提供可能だが、写真の場合には余裕を持ってラック2台で構成してある

本製品のラックの背面には配線ケーブルを収納するスペースを設けている。また、ケーブルをまとめて収納できるよう、ケーブルをくるくると巻き取るための丸いフックも付いているので、光ケーブルを折り曲げすぎて破損しまうといった事態も防げる。また、サーバが発する熱を排出できるよう、ラックの扉をメッシュにするなど、細かい工夫が見られる。