富士通は、文書スキャニング技術で世界をリードしており、50 %以上の世界シェアを獲得、つねにイノベーションを続けています。今般、クラウドスキャニングソリューションの性能と精度を向上させるため、富士通は Microsoft Azure Form Recognizer を取り入れました。この新技術の導入に要した期間はわずか数カ月で、文字認識率は 99.9 %まで向上しました。これにより、富士通は市場をリードするイノベーションを提供し、エンドツーエンドの文書管理のための強力で柔軟なツールをお客様に提供することが可能になりました。

"情報の俊敏性とお客様が行っている日々の業務をサポートするインテリジェントなワークフローとオートメーションを、Form Recognizer のような技術で設計しています"

Bernie Schweiss 氏:セールス&ビジネスデベロップメント担当副社長
富士通株式会社

スキャニング業界のグローバルリーダー

医療業界など、日々のやり取りに紙の書式や FAX が欠かせない業界では、ハードコピーのスキャンは今でも情報ワークフローの重要な部分となっています。しかし、その作業にはコストや時間がかかるだけでなく、品質に問題が生じ、現実的な影響を及ぼすことがあります。富士通は、スキャナーの世界市場で 50 %以上、業界によっては 85 %のシェアを持つ主力企業であり、ハードコピーのスキャンをより効率的、正確、かつ信頼性の高いものにすることに尽力しています。

富士通のセールス&ビジネスデベロップメント担当副社長である Bernie Schweiss 氏は、以下のように述べています。「マーケットリーダーとして、私たちにはイノベーションを起こすことが求められています」「私たちのバリュープロポジションは、素晴らしい画質です。したがって、製品やサービスの一部として採用する技術は、すぐれた画質を提供するものでなければなりません」

スピードと OCR の精度を向上

富士通の EdgeXperience は、大量のスキャニング管理を簡素化するために設計され、Microsoft Azure(以下、Azure)上に構築されたクラウドベースの文書スキャニングソリューションです。

このソリューションのスピードと精度を向上させ、さらにドキュメントからテキストやメタデータを抽出する機能をお客様に提供するために、富士通は Azure Applied AI Service の一つである Azure Form Recognizer(以下、Form Recognizer)に注目しました。Form Recognizer は、光学式文字認識(OCR)およびインテリジェント文字認識(ICR)用の Read API を使用して、画像や文書から印刷文字や手書き文字を抽出する機能など、事前構築されたカスタマイズ可能なモデルを数多く備えています。このコンテンツは、Microsoft SharePoint、Microsoft OneDrive、Microsoft Outlook、Azure Blob Storage など、さまざまな出力先で使用することができます。

EdgeXperience を Form Recognizer で強化することが富士通にとって非常に重要な決断であることは、言うまでもありません。同社のベンチマークによると、同社の画像補正技術とマイクロソフトの OCR 技術の組み合わせで、OCR 認識率は 99.9 %に達しています。書類の手書き文字では、約 96 %以上の認識率です。書類様式の背景がないフリーフォームの手書き文字では、認識率は約 97 %です。

富士通のシニアディレクターである Hari Asuri 氏は、「Form Recognizer は素晴らしい結果を残しました」とコメントしています。「マイクロソフトの認識技術、特に ICR で生み出される高い精度率に非常に感銘を受けました。95 %を超える認識率は傑出した数字です。」

迅速でシームレスな実装

富士通では、マイクロソフトの技術は容易に実装できることが判明しました。Asuri 氏は「Form Recognizer は驚異的なツールです。」「3 人の開発者からなる小規模なチームですが、計画開始から最初の成果物まで、わずか 3 カ月しかかかりませんでした。Azure が提供するビルトインセキュリティのおかげで、私たちはソリューションのエンドツーエンドのセキュリティに集中でき、Azure が適切にデータを保護してくれることに安心できるのです」と語っています。

基盤として Azure を用いることで、さらなるメリットが生まれます。富士通のアソシエイトプロダクトマネージャーである Paul Gramolini 氏は以下のように述べています。「Azure をベースにすることで、プラットフォームが提供するすべての事業継続機能や災害復旧機能を利用できます」「私たちは、この業界でクラウドを最大限に活用しており、このことが当社の競争力をさらに高めています」

富士通とその顧客にとって現実的なインパクト

富士通は当初、米国市場向けにスキャンソリューションを展開しましたが、Form Recognizer の多言語対応を活かし、アジアや欧州の追加市場にも展開していく予定です。また、Microsoft Power Automate と Microsoft Dynamics 365 の機能を追加し、エンドツーエンドの効率性をさらに高めることで、マイクロソフトテクノロジーの活用を拡大していく予定です。

富士通の顧客にとって、スキャン精度の向上は現実世界に大きな影響を与える可能性があります。たとえば、医療機関では、データ標準への準拠が向上することで、診療報酬の水準が上がる可能性があります。また、スキャンした処方箋が医療記録システムに正確に入力されるという安心感も得られます。これにより、患者が必要なものを正確に入手できるようになります。臨床現場では、投薬指示の「6」と「8」の違いにより、望ましい結果になったり重大な誤りになったりする可能性があり得るのです。さらに、医療機関の従業員は、データを手入力することよりも、患者を看病する作業に時間を割けるようになります。

ハードコピー文書が重要な役割を果たしているあらゆる業界では、非効率なワークフローを正確なコンピュータビジョンで変革する可能性は非常に高いと考えられます。「多くの競合他社は、依然として従来のワークフローに焦点を当てた製品を提供しています」と Schweiss 氏は話します。「Form Recognizer のようなテクノロジーは、お客様が今必要としているもの、つまり情報の俊敏性とお客様が行っている日々の業務をサポートするインテリジェントなワークフローとオートメーションを提供するものです。私たちは、スキャン業界の新しいパラダイムを創造しているのです」

"Form Recognizer は素晴らしい結果を出してくれました。このような認識率は他の製品ではありえません"

Hari Asuri 氏:シニアディレクター
富士通株式会社

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