Appleの開発者カンファレンス「WWDC23」で、キーノートの後に行われた「Platforms State of the Union」、その後にリリースされた空間コンピューティングと「Apple Vision Pro」「visionOS」に関する十数時間の技術セッションをようやく見終わった。
発表については、オリジナルのMacintoshやiPhoneの発表に比べて、その価値のインパクトが伝わってこなかったのが残念だった。キーノート後ではなく、デモを体験した人達のレポートが公開され始めてから期待する声が高まったので、同じように思った人が多いのではないだろうか。
Vision Proは単なる新カテゴリーの製品発表ではない。GUIとマウスを生かしてパソコンを誰でも使えるようにしたMac、マルチタッチでモバイルコンピューティングを開拓したiPhoneに続く、Appleによる新たなコンピューティングの開拓の起点となる製品である。