いつも長くなってしまうので今回は短くコンパクトにいきます。今回はmacOSのqlmanageコマンドです(Windows/Linuxには標準でqlmanageに相当するコマンドはありません)。qlmanageはmacOSに古くからあるコマンドでQuickLookのコマンドライン版です。
今回もこれまでと同じようにデスクトップ上にあるsampleディレクトリを利用します。sampleディレクトリがデスクトップ上にない場合はmkdir ~/Desktop/sampleのようにコマンドラインで作成するか、GUIでフォルダとして作成してください。あとはcd ~/Desktop/sampleのようにコマンドを入力して作成したsampleディレクトリをカレントディレクトリとします。
qlmanageコマンドのオプション
qlmanageコマンドはqlmanage -hとするか何もパラメーターを指定しない場合にヘルプが表示されます。qlmanageは古くからありますが、ここでは10.6.8と15.6のqlmanageコマンドのヘルプの結果を示します。新しいバージョンではデバッグレベルを指定する-dが削除され、-Fが追加されています。とは言え、ほとんど変化がないのでqlmanageコマンドを古いマシンで上手に利用することもできるかもしれません。(サムネールの大量作成など)
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【MacOS 10.6.8】
Usage: qlmanage [OPTIONS] path...
-h Display this help
-r Force reloading Generators list
-r cache Reset thumbnail disk cache
-m [name ...] Display statistics about quicklookd. Stats names:
* plugins Show the generators list
* server Show quicklookd life information
* memory Show quicklookd memory consumption
* burst Show statistics about the last burst
* threads Show concurrent accesses stats
* other Show other information about quicklookd
-d debugLevel Integer between 1-4
-p Compute previews of the documents
-t Compute thumbnails of the documents
-x Use quicklookd (remote computation)
-i Compute thumbnail in icon mode
-s size Size for the thumbnail
-f factor Scale factor for the thumbnail
-z Display generation performance info (don't display thumbnails)
-o dir Output result in dir (don't display thumbnails or previews)
-c contentType Force the content type used for the documents
-g generator Force the generator to use
------------------------------------------------------------------------------------------
【macOS 15.6】
Usage: qlmanage [OPTIONS] path...
-h Display this help
-r Force reloading Generators list
-r cache Reset thumbnail disk cache
-m [name ...] Display statistics about quicklookd. Stats names:
* plugins Show the generators list
* server Show quicklookd life information
* memory Show quicklookd memory consumption
* burst Show statistics about the last burst
* threads Show concurrent accesses stats
* other Show other information about quicklookd
-p Compute previews of the documents
-t Compute thumbnails of the documents
-x Use quicklookd (remote computation)
-i Compute thumbnail in icon mode
-s size Size for the thumbnail
-f factor Scale factor for the thumbnail
-F factor Scale factor for the thumbnail, draw downscaled and compare to 1x
-z Display generation performance info (don't display thumbnails)
-o dir Output result in dir (don't display thumbnails or previews)
-c contentType Force the content type used for the documents
-g generator Force the generator to use
------------------------------------------------------------------------------------------
定番のmanコマンドでqlmanageのマニュアルを表示すると以下のようになります。
man qlmanage
プレビューを表示する
それではqlmanageコマンドでファイルのプレビューを表示してみましょう。qlmanageコマンドはいろいろな種類のファイル形式に対応しています。QuickLookでプレビューが表示されるファイルであればqlmanageコマンドでも同様に表示できます。
まずプレーンテキストファイルの内容を表示してみましょう。これはqlmanageの後に-pを指定し、その後にファイル名(ファイルパス)を指定します。以下の例では1.txtのプレビューが表示されます。プレビューウィンドウを閉じるか、コマンドラインでcontrolキーを押してからCキーを押すと表示が消え終了します。
qlmanage -p 1.txt
マイクロソフトワードファイルの場合は以下のようになります。
qlmanage -p 1.docx
エクセルの場合は以下のようになります。場合によってはうまく表示されないこともあります。Pagesであれば問題なく表示されます。
qlmanage -p 1.xlsx
前回やったEPUB形式の場合、内容は表示されずアイコンのサムネールが表示されます。
qlmanage -p 1.epub
複数ファイルのプレビューを表示する
単一のファイルではなく複数のファイルのプレビューも可能です。コマンドラインなのでワイルドカード等を利用することができます。以下のようにすると拡張子がHEICのファイルがプレビューウィンドウに表示されます。複数のファイルのプレビューの場合でも表示されるウィンドウは1つです。表示を切り替えるにはウィンドウの左上の< >をクリックします。
qlmanage -p *.HEIC
異なるディレクトリ内にある複数のファイルをプレビュー表示することもできます。以下のようにするとimagesディレクトリ内にあるPNG形式の画像がプレビューウィンドウに表示されます。
qlmanage -p images/*.png
ディレクトリのプレビューを表示する
画像ファイルではなくディレクトリのプレビューを表示することもできます。この場合も-pを指定しディレクトリ名(ディレクトリパス)を指定します。
qlmanage -p images
カレントディレクトリの場合は.を指定します。
qlmanage -p .
異なる形式のファイルをまとめてプレビューする
一般的にファイル形式はアプリケーションに依存します。アプリケーション独自の形式や一般的に使われる形式など様々です。qlmanageが威力を発揮するのは異なる形式でも同じプレビューウィンドウで確認できるということです。 例えば以下のように異なるファイルが複数あるとします。
1.docx
1.epub
1.txt
1.xlsx
ここでまとめてプレビューするには以下のようにコマンドを入力します。1つのウィンドウで異なるファイル形式のプレビューを確認できるのは便利です。
qlmanage -p 1.*
1つのウィンドウでまとめて確認できるのは便利なこともありますが、不便なこともあります。場合によっては複数のウィンドウで表示して確認したい場合もあります。このような場合は、もう1つターミナルウィンドウを開いて、そこでqlmanageコマンドを実行します。
サムネールを作成する
最後にサムネールを作成してみます。ただし、qlmanageコマンドではPNG形式のサムネールしか作成できません。JPEGなど他の形式に変換したい場合はsipsコマンドを使ってください。sipsコマンドについては以前解説していますので、そちらを参照してください。
・第18回 Macのsipsで画像処理
https://news.mynavi.jp/techplus/article/natonakucommand-18/
ここではカレントディレクトリにあるHEICの拡張子のファイルのサムネールをthumbディレクトリに保存してみましょう。tオプションを指定するとサムネールが作成されます。
qlmanage -t -o thumb -- *.HEIC
サムネールの最大幅を指定することもできます。この最大幅は縦または横のどちらか長い方を指定したサイズに調整します。縦横比は保ったままになります。以下のようにコマンドを入力すると最大256ピクセルまでのサムネールが作成されます。
qlmanage -t -s 256 -o thumb -- *.HEIC
それでは、また次回。









































