ビジネス版のTeamsでは使用できないEducation版Teamsならではの機能として、「課題」アプリを紹介します。同機能では、Teamsで課題を作成し、告知することができます。生徒には課題の作品をTeamsに提出してもらいます。また、必要に応じて先生は評点やコメントを入れることができます。

こうしたTeamsによる課題提出は、リモート学習で役立つのはもちろんですが、実は対面学習でも非常に役立ちます。

デジタル作品として課題の提出を受けることにより、PCで一括して管理することができます。紙文書と違って場所を取りませんし、検索も容易です。提出した作品を元に発展した二次作品を作ることもできます。

現在の生徒が社会人になる頃には、さらにペーパーレス化、デジタル化が進んでいるはずです。Teamsのようなデジタルプラットフォーム上で、ファイルをやりとりしたり、コミュニケーションしたりする経験は、社会に出るためのスキルを身に付けるうえでも役立ちます。

課題制作の開始

さっそく、課題制作を開始しましょう。なお、ビジネス版Teams、個人版Teamsで「課題」アプリは使えません。

(1)「…」(その他のアプリ)ボタンをクリックする
(2)「課題」アプリをクリックする

(3)「今後の予定」タブをクリックする
(4)「作成」ボタンをクリックする
(5)「+新しい課題」メニューをクリックする

(6)課題を出す対象となるクラスを選択する
(7)「次へ」をクリックする

(8)「了解しました」をクリックする

課題の設定

課題の内容を入力、設定します。

(1)課題のタイトルを入力する
(2)課題の内容、生徒へのメッセージを入力する。ワープロのように書体指定もできる
(3)作成済みのファイルを添付する
(4)新規ファイルを作成して添付する
(5)課題の提出期限の日時を設定する
(6)ルーブリックを追加する(後述)
(7)生徒からこの課題がどのように見えるかプレビューを確認する
(8)この課題の作成を中止して破棄する
(9)この課題を下書き保存する。後で続きの編集ができる
(10)この課題を生徒達に公開する

なお、下書き保存した課題を再編集するときは、Teamsの「課題」アプリを開いて、以下のようにします。

(11)「下書き」タブをクリックする
(12)編集する課題をクリックする

ルーブリックを作成する

前述の課題作成・編集画面で、「ルーブリックの追加」をクリックすると、ルーブリックを作成して生徒に公開できます。

ルーブリックとは、評価指針を表形式でわかりやすく生徒に示す方法です。生徒はルーブリックの表で評価項目や実際の評価を知り、学習に役立てることができます

(1)課題の編集画面で「ルーブリックの追加」をクリックする
(2)ルーブリック作成後にこの画面に戻ったら、「割り当てる」をクリックすると課題を公開できる

(3)「+ルーブリックの追加」をクリックする

なお、作成済みのルーブリックがあれば、(3)に一覧表示されますので、作成済みのルーブリックをクリックして選択することもできます。

(4)作成するルーブリックのタイトルを入力する
(5)ルーブリックの説明文を入力する
(6)ルーブリックの表を入力する
(7)表に新しい列を追加する
(8)表に新しい行を追加する
(9)評点を有効化する
(10)「貼付」をクリックして作成したルーブリックを保存して課題に関連付ける

なお、作成したルーブリックは、作成中の課題の一部として保存されるわけではありません。課題は課題、ルーブリックはルーブリックとして保存されるため、先にルーブリックを作成しておいて、他の課題に後で貼り付けて使うこともできます。

課題の完成

「課題」アプリでは、課題を保存して生徒に公開することを「割り当て」と呼びます。課題を割り当てると、今後の予定に表示されるようになります。

(1)「課題」アプリを開いて「今後の予定」タブをクリックする
(2)生徒に割り当てられている「課題」が表示される

次回は、生徒側の視点で、課題の提出手順を紹介します。