前回、第117回の記事では自分とのチャットの活用について紹介しました。しかし、Teamsにサインインしても自分とのチャットが見つからないことがあります。今回は自分とのチャット画面の開き方、あるいは自分とのチャットの作成方法を紹介します。
隠れている自分とのチャットを開く
Teamsにサインインして初めてチャットを開くとき、自分とのチャットが表示されないことがあります。そのときは、以下の手順で開いてください。
(1)Teamsにサインインして「チャット」をクリック。
(2)「新しいチャット」をクリック。
自分とのチャットを活用するには、Teamsにサインインしてください。
「ユーザー表示名(あなた)」が、自分とのチャットになります。
(3)「○○(あなた)」をクリックして自分とチャット。
(4)新しいチャットが用意されている。
(5)「固定」表示の折りたたみ・展開。
手順(2)で「新しいチャット」ボタンをクリックしたことによって、(4)の「新しいチャット」が表示されますが、ここでは無視してかまいません。
なお、自分とのチャットは「固定」表示になっています。固定表示とは、多数のチャットが表示されているときでも、常に優先されて上位に表示されるチャットです。
自分とのチャットを作成する
まれに、Teamsに自分とのチャット「○○(あなた)」が用意されていないことがあります。その場合は、Teams標準の「○○(あなた)」に似た自分用チャットを自作することも可能です。 次に自作方法を紹介します。
(1)Teamsにサインインして「カレンダー」をクリック。
(2)「今すぐ会議」をクリック。
(3)会議名を入力。
(4)「会議を開始」をクリック。
ここで入力した会議名がチャット名になります。
(5)「今すぐ参加」をクリックして会議を開始。
参加者が自分1人だけで会議を開催しているので、他のユーザーの招待を促すメッセージが表示されますが、無視して閉じてください。
(6)「×」をクリックして招待を求めるウインドウを閉じる。
(7)「切断」ボタンをクリックして会議を閉じる。
(8)「チャット」をクリック。
(9)自分とのチャットができている。
ライセンスの違いによる注意
ただし、Teams Exploratoryライセンスのユーザーでは、前述の方法で自分とのチャットを自作することはできません。
Teams Exploratoryとは、Microsoft 365テナントユーザー向けの期限付き試用版Teamsライセンスで、テナントの最初のTeams Exploratoryライセンスユーザーがサインインしてから1年間利用できます。
Microsoft 365では、テナント(ドメイン)内に多数のユーザーを作成できますが、ユーザーごとに異なるライセンスを割り当てたり、ライセンスを割り当てないこともできます。このとき、Teamsを含まないライセンスを割り当てられたユーザーまたは何もライセンスを割り当てられなかったユーザーには、Teams Exploratoryライセンスを割り当てることで、期間限定・機能限定で有料版Teamsを無料使用できます。
このTeams ExploratoryライセンスのTeamsにはカレンダーがないため、前述の方法を使用できないのです。
一方、個人ユーザー向けの無料版Teamsにはカレンダーがありますので、前述の方法で自分とのチャットを作成できます。
(1)個人向けの無料版Teamsで作成した自分とのチャット。