5月9日から5月11日まで、東京・台場の東京ビッグサイトにて開催されている「2018 Japan IT Week 春」においてNTTドコモは、村田製作所や京セラなどが開発中のLTE-M、NB-IoTに対応可能なセルラーIoT通信モジュールや、同社がコマツなどと企画・運用する、建設プラットフォーム「LANDLOG」を紹介する展示などを行っている。
2018年秋のLTE-M、NB-IoT提供を目指して
ブースでは、現在開発中のIoTモジュールを参考出展として展示。各社が多種多様なモジュールを展開していることが分かる。
なお同社はLTE-M、NB-IoTについては、「2018年秋より順次開始予定」だとしている。すでに別の通信インフラ大手では、ソフトバンクがNB-IoT、KDDIがLTE-Mの商用提供を始めていることから、ドコモがどのように他社との差別化を図るかがポイントとなりそうだ。
IoTで建設生産プロセスの変革を加速
一方のLANDLOGは、コマツ、NTTドコモ、SAP、オプティムによる、建設業務における生産プロセスの向上を目指して企画・運用されるプラットフォームだ。詳細はコチラからご確認いただきたい。
LANDLOGによって何が出来るか? 例えば、カメラで撮影した画像を解析して工事現場のヒト・モノの状態を分析し、工程管理にフィードバックしたり、ドローンで撮影した地形データを現場のエッジボックスで3Dデータへ変換処理することで、日々の地形の変化を管理したり、トラックの運行を見える化することで建設現場への接近を検知し、アラーム機能を利用することで安全で効率的な運航を支援したり……など、新たに実現できるようになることは非常に多い。
なおこのLANDLOGでは、来たる5Gに向けた取り組みも進めているという。建設現場に関わるすべての情報を5Gでつなぎ、高速通信、多接続、低遅延などといった5Gの特徴を活かすことにより、今後もさらに建設生産プロセスの効率化を実現していく考えだ。