ソフトバンクは、IoT機器向けのLTE規格であるNB-IoTおよびCat. M1(カテゴリーエムワン)のネットワークの構築を完了し、商用サービスを開始したと発表した。

NB-IoTは、低価格化・省電力化に特化したLTEと共存可能な規格で、Cat. M1は、LTEの一部の周波数帯域のみを利用して通信モジュールの低価格化・省電力化を実現した規格。今回の商用サービスを開始したNB-IoTおよびCat. M1は、さまざまなIoTデバイスに幅広く対応するため、低消費電力を実現する技術であるeDRXとPSMを導入済みとなっている。

また、ソフトバンクは、NB-IoTおよびCat. M1の商用ネットワーク構築完了に合わせて、新たに専用の「IoT料金プラン」を開始した。同社のIoTプラットフォームと併用することで、契約回線数にかかわらず1回線当たり10KBまで月額10円(税別)の低価格で利用できるプランなど、月々のデータ通信量に合わせて選べる4種類のプランが提供されている。なお、ソフトバンクのIoTプラットフォームの利用には、初期費用1万円と月額費用がかかる。「IoT料金プラン」の詳細は、同社Webサイトにて確認することができる。

同社は今後、村田製作所やオランダのGemalto N.V.、カナダのSierra Wireless Inc.、中国のQuectel Wireless Solutions Co., Ltd.と、NB-IoTやCat. M1に準拠したIoT機器向けの通信モジュールを順次提供する予定ということだ。