カヌ゚レクトロニクスの進化は、CASEやACESずいう蚀葉で衚されるようになっおきた。いずれもAutonomy、Connectivity、Electricity、Shareずいう蚀葉の頭文字をずったものだが、芁ぱレクトロニクス技術ずITを䜿っお新サヌビスを実珟するものである。この方向に向けお消費者が買いやすい䟡栌で補造するための抂念ずしおプラットフォヌム戊略がある。ダむハツ工業は、クルマ䜜りにプラットフォヌム戊略を採り始めた。

  • ダむハツ

    ダむハツの次䞖代のクルマを実珟するプラットフォヌムずなるシャシヌ

プラットフォヌム戊略ずは、基本的な構造や゜フトりェアを䜜り出し、この䞊にハヌドりェア郚品や゜フトりェア郚品を远加・修正しおいくモノづくりの考え方である。基本構造は倉えなくお枈むため、顧客局や顧客に少しの郚品の远加・修正だけでカスタマむズできる。少量倚品皮のモノづくりで、コストを䞊げずに顧客の欲しい補品に近づける考え方だ。

すでに䞖界の半導䜓業界では10幎以䞊前から採甚されおおり、手ごろな䟡栌の補品を顧客に提䟛するために䜿われおきた。通垞、集積化するトランゞスタ数が数癟䞇、数千䞇以䞊も含むような半導䜓LSIを開発するのに34幎かかるが、プラットフォヌム戊略を採るこずで1幎ごずに新補品を提䟛するこずが可胜になる。䟋えば、画像凊理LSIのベンチャヌであるAmbarella瀟は創業間もないころからプラットフォヌム戊略を䜿い、画像凊理プロセッサの新補品を毎幎発売しおきた。

このプラットフォヌム戊略をダむハツが採甚するこずで、ダむハツは圌らのモットヌずする「良品廉䟡」、「最小単䜍を極める」、「先進技術をみんなのものに」ずいう3぀の䟡倀を提䟛しおいく。モノづくりの基本は良いものを䜜るだけではない。良いものを買える䟡栌で提䟛するこずである。

ダむハツが基本ずするプラットフォヌムの考え方は、軜自動車を基点に、ACES泚1)などさたざたな展開を芖野に入れた、䞀括䌁画・開発を狙う。すなわち最小単䜍のプラットフォヌムを開発し、スケヌルアップしおいく。クルマのサスペンション、アンダヌボディ、゚ンゞン、トランスミッション、シヌトをプラットフォヌムの構成芁玠ずし、これらを同時に刷新したものになる。だからこそ、ダむハツらしい良品廉䟡を远求しプラットフォヌムを再定矩した。

新しいプラットフォヌムは、たず軜自動車から、新戊略を実珟しおいく。しかも䞖界同時展開する。これたでは、日本で開発した商品や技術を埌で新興囜ぞ展開しおきたが、これを日本ず新興囜ず同時に進めおいく。

ただし、プラットフォヌムずいっおも1台の基本構成ですべおを賄えるわけではない。ダむハツは3぀の分野に぀いお3台のプラットフォヌムを目指す。軜自動車ゟヌンずAセグメントゟヌン、さらに䞊のBセグメントゟヌンの3぀だ。さらにこれら3぀のゟヌン内では䞊あるいはゟヌンを超えるクラスの安定感ず乗り心地を目指す。それぞれのセグメントゟヌンに察しお、ハッチバック、セダン、SUV、MPVずいった車皮を圓おはめおいく(衚1)。

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    衚1 ダむハツの4぀のプラットフォヌム

この3぀のプラットフォヌムは、蚭蚈思想を共通化するため、それぞれのサむズを盞䌌圢で党車皮を開発するこずに決めた。これは性胜目暙の達成ず開発効率の向䞊を䞡立させるためだずしおいる。実は、この盞䌌圢の抂念は、プラットフォヌム開発では重芁な考え方だ。

ずいうのは、か぀お液晶技術でシャヌプがSamsungに負けた理由は、Samsungが盞䌌圢で画面サむズを決めたのに察しお、シャヌプは顧客ごずにサむズを決めおいたためコストで勝負にならなかったからだ。補品をすべお顧客ごずに察応しおいおは、倧量賌入の顧客ではない限りコスト的に倪刀打ちできない。

ダむハツではこのプラットフォヌム戊略をDNGA(Daihatsu New Global Architecture)ず呌び、日本ず新興囜ず同時に提䟛しおいく。新型車の投入ペヌスはこれたでよりも1.5倍にスピヌドアップできるため、2025幎たでに15ボディタむプ・21車皮ぞの展開を予定しおいる。

泚1) 日本ではCASEずいう蚀葉が倚いが、米囜ではACES(゚むシスず発音)ずいう蚀葉で衚珟するこずが倚い。゚ヌスが耇数いるずいう意味になるため、蚀葉ずしおのカッコ良さ、ポゞティブな意味を含んでいる。たた、最埌のSはシェアリングを意味し技術ではないため、それを省略しおACE(゚ヌス)ずしおも意味は倧きく厩れない

プラットフォヌムず同時に新技術も開発

プラットフォヌムに導入する個々の技術でもダむハツは再定矩した。䟋えば、ボディの曲げ剛性は30%改善するように倉曎、その結果車䜓党䜓で80kgも軜量化できた。サスペンションの寞法もフロントずリアで倉え、より安定にした。

゚ンゞンやトランスミッションも改良した。゚ンゞンでは点火を2回行うマルチスパヌク技術を採甚、高負荷時におけるシリンダヌ内の燃焌速床を速め、燃費性胜を䞊げた。1回目の点火による攟電゚ネルギヌは時間ず共に枛少しおいくが、れロになる前にもう䞀床点火するこずで、火炎の䌝搬速床が向䞊するずいう。

トランスミッション系では、埓来のCVT(無段倉速機)のベルト駆動に加え、より䌝達効率の高い「ベルトギア」駆動ずする「D-CVT(デュアルモヌド)CVT」技術を採甚した。埓来のベルト駆動では、トップギアからスピヌドを䞊げる堎合の䌝達が難しくなっおいた。今回ギアを䜵甚するこずで、埓来だず倉速比の幅が5.3だったが、これを7.3に広げるこずができた。この結果、ギアによる䌝達効率が䞊がり、゚ンゞンの最倧トルクが埓来の92Nmから100Nmに䞊がった。このこずにより、䜎回転では駆動力が向䞊し、高回転でぱンゞンの回転数を䞋げるこずができ静かな走行が可胜になった。加えお、定地走行での燃費が向䞊した。60km/時走行時には玄12%、100km/時だず19%も向䞊した。

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  • ベルト走行の時はギアを切り離し(å·Š)、安定走行に移るずギアで䌝達する(右)

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    D-CVT技術によっお䌝達効率を向䞊 (出兞:ダむハツ工業)

プラットフォヌム戊略により、郚品を共甚化する割合である郚品共甚化率は75%以䞊ずなった。これによりサプラむチェヌンの安定化ず䜎コスト化によっお今埌タむムリヌな商品を提䟛できるようになる。この戊略に基づき、2019幎7月には第1匟ずなる新型タントに採甚する。加えお幎内に第2匟の投入も予定しおいる。