STEMとは、船の船首部分のこと……ではなくて、Science(科学)、Technology(議事湯津)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)のこと。これら4分野を総称する教育分野をSTEMと呼んでいる。→連載「航空機の技術とメカニズムの裏側」のこれまでの回はこちらを参照

航空宇宙・防衛産業とSTEM教育の関係

そのSTEM分野に関する体験や学習を通じて、科学技術分野の人材育成につなげようというのが、STEM教育活動。そして、航空宇宙・防衛産業界の企業がSTEM教育活動を後援したり、自ら協力したりする事例が多い。

これには、国家的な見地からの話だけでなく、業界の将来を委ねる人材を育てていこう、という考えもあるのだろう。よくしたもので、航空機にしろ宇宙機にしろ、さまざまな科学技術の集合体であるし、ことに航空機は身近なところにある。

すると例えば、飛行機やロケットに興味を持ったときに「それはどういう仕組みになっているんだろう?」という話に発展したら、一つの学びのきっかけになり得る。まさに、科学技術について学ぶ格好の教材なのである。

そして日本でも、海外の航空宇宙・防衛関連企業がSTEM教育活動を後援している事例がいくつもある。例えば、ボーイングやノースロップ・グラマンによる取り組みもあるのだが、今回はBAEシステムズとロールス・ロイス、それとロッキード・マーティンの取り組みを紹介してみる。

ロールス・ロイスとBAEシステムズのサイエンスキャンプ

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