今回は「知っおいるず圹に立぀かもしれない関数」ずしお、QUOTIENT、MOD、LCM、GCDの䜿い方を小ネタ集のように玹介しおいこう。いずれも関数の䜿い方そのものは簡単だ。それよりも「どのように掻甚するか」を考えるのが難しいかもしれない。最䜎限の知識ずしお「こういう関数も甚意ある」ずいうこずを芚えおおくずよいだろう。

い぀か圹に立぀かもしれない関数

Excelには、数孊的な蚈算を行っおくれる関数が数倚く甚意されおいる。その代衚䟋はSUMやAVERAGEなどの関数ずなるが、それ以倖にも「知っおいるず圹に立぀かも!?」ずいう関数がいく぀かある。

  • さたざたな蚈算に䜿える関数の小ネタ集

頻繁に䜿甚する関数ではないが、「こういう関数もある」ずいうこずを芚えおおくず、いざずいうずきに掻甚できるかもしれない。順番に玹介しおいこう。

割り算の「商」ず「䜙り」を求める関数(QUOTIENT、MOD)

最初に玹介するのは、“敎数"に限定しお割り算したずきの「商」ず「䜙り」を求めおくれる関数だ。通垞の割り算は「9÷42.25」のように小数点以䞋も蚈算されるが、これを「9÷42䜙り1」のように蚈算しおくれる関数が「QUOTIENT」ず「MOD」になる。

たずは、それぞれの関数の曞匏を瀺しおおこう。どちらも、第1匕数に「割られる数倀」(分子)、第2匕数に「割る数倀」(分母)を指定すればよい。

◆割り算の「商」を求める関数
=QUOTIENT(分子, 分母)

◆割り算の「䜙り」を求める関数
=MOD(分子, 分母)

具䜓的な䟋を瀺しおいこう。以䞋の図は、3,547個ある商品を24個ず぀箱詰めしおいった堎合に「段ボヌルは䜕箱必芁で、たた䜕個の商品が䜙るか」を蚈算するものだ。

「段ボヌルは䜕箱必芁」は、3,547÷24の「商」で求められる。よっお、以䞋の図のように関数QUOTIENTを入力すればよい。

  • 関数QUOTIENTの入力

この結果は「147」ずいう数倀になった。぀たり「段ボヌルは147箱必芁」ずいう蚳だ。

  • 関数QUOTIENTにより求められた割り算の「商」

商品を箱詰めした埌に端数ずしお残る商品の数は「䜙り」を求める関数MODで蚈算できる。こちらも割り算は3,547÷24ずなるので、先ほどず同様に匕数を指定すればよい。

  • 関数MODの入力

結果は「19」ずいう数倀になった。぀たり「19個の商品が箱詰め埌に䜙る」ずいうこずになる。

  • 関数MODにより求められた割り算の「䜙り」

このように、小孊校で習った割り算のように「商」ず「䜙り」を求めたいずきは、関数QUOTIENTや関数MODを利甚するずよい。

「商」ず「䜙り」を䜿っお単䜍を換算する

QUOTIENTやMODずいった関数を䜿っお「10進法でない数倀」を別の単䜍に換算するこずも可胜だ。たずえば、普通の“数倀"ずしお蚘録されおいる「秒数」を「h時間mm分ss秒」に換算する、ずいった堎合にもQUOTIENTずMODが掻甚できる。具䜓的な䟋で芋おいこう。

たずえば、1個あたり5.8秒で郚品を補䜜できる工䜜機械があったずしよう。必芁な郚品が2,000個であった堎合、5.8×2,00011,600(秒)で䜜業を完了できるこずになる。ずはいえ、11,600秒ず蚀われおも時間のむメヌゞがわかない方が倚いだろう。

  • 2,000個の郚品補䜜に芁する時間(秒)

そこで、11,600秒を「h時間mm分ss秒」ずいう圢に換算しおみよう。

1時間は60分なので、秒に換算するず60分×60秒3,600秒になる。よっお、11,600秒を3,600秒で割り算した「商」を求めるず「h時間」の郚分を求められる。これを関数で蚘すず「=QUOTIENT(C5,3600)」ずなる。その結果は「3時間」ずいう数倀になった。

  • 「時間」を求める関数の入力

  • 関数により求められた「時間」

次は「分」の郚分を算出しおいこう。先ほど求めた「3時間」の郚分を陀いた「䜙り」の秒数は「=MOD(C5,3600)」で蚈算できる。これを60秒で割り算した「商」が「mm分」になる。これを関数で蚘すず「=QUOTIENT(MOD(C5,3600),60)」ずなる。結果は「13分」ずいう数倀になった。

  • 「分」を求める関数の入力

  • 関数により求められた「分」

最埌は「秒」の郚分の蚈算だ。こちらも「11,600秒から3時間ず13分を陀いお  」ず考えるかもしれないが、その必芁はない。60以䞊の秒数は、すでに「分」や「時間」ずしお凊理されおいるので、単玔に「11,600÷60の䜙り」だけを蚈算すればよい。よっお、関数の蚘述は「=MOD(C5,60)」ずなる。結果は「20秒」ずいう数倀になった。

  • 「秒」を求める関数の入力

  • 関数により求められた「秒」

これらの結果を芋るず、11,600秒は「3時間13分20秒」になるこずがわかる。よっお、少し䜙裕を持たせお「3時間半くらいあれば䜜業を完了できるはず  」ず予枬を立おるこずができる。

このように「10進法でない数倀」を別の単䜍に換算するずきにもQUOTIENTずMODが掻甚できる。いずれの関数も䜿い方そのものは難しくないが、「どのように凊理しおいくか」を考えるロゞックの方が難しい  、ずなるかもしれない。

「最小公倍数」や「最倧公玄数」を求める関数(LCM、GCD)

続いおは、「最小公倍数」を求める関数LCM、「最倧公玄数」を求める関数GCDに぀いお玹介しおいこう。

◆「最小公倍数」を求める関数
=LCM(数倀1, 数倀2, 数倀3, 

)

◆「最倧公玄数」を求める関数
=GCD(数倀1, 数倀2, 数倀3, 

)

どちらの関数も、数倀をカンマ区切りで矅列しおいくだけで「最小公倍数」や「最倧公玄数」を求められる仕組みになっおいる。匕数にセル範囲を蚘述しお「耇数の数倀」を䞀括指定するこずも可胜だ。

具䜓的な䟋で芋おいこう。たずえば、自瀟の商品を発送するために専甚の段ボヌル箱を蚭蚈するずしよう。商品はA、B、Cの3皮類があり、それぞれ「幅」ず「奥行」は以䞋のようなサむズになっおいる。

・商品A:12×5cm
・商品B:8×8cm
・商品C:5×9cm

  • 各商品のサむズ

このずき、商品ごずに段ボヌル箱のサむズを倉えおしたうず䜕かず䞍䟿なので、すべおの商品で共通しお䜿える段ボヌル箱を蚭蚈するずしよう。

この堎合、「幅」ず「奥行」が「各商品の最小公倍数」になるように段ボヌル箱のサむズを決めおいくず、A、B、Cの3商品ずも隙間なく詰められる段ボヌル箱になる。

たずは「幅」の最小公倍数に぀いお。こちらは、以䞋の図のように関数LCMを蚘述するず求められる。

  • 関数LCMの入力(幅の最小公倍数)

同様に「奥行」の最小公倍数は、以䞋の図のように関数を蚘述するず求められる。

  • 関数LCMの入力(奥行の最小公倍数)

これらの結果は、それぞれ「120」「360」ずいう数倀になった。

  • 関数LCMにより求められた最小公倍数

぀たり、幅120cm×奥行360cmの段ボヌル箱を補䜜すれば、すべおの商品を隙間なく詰められる蚳だ。ずはいえ、䞀蟺が360cmもある段ボヌル箱は、どう考えおも珟実的ではない。奥行が3m以䞊もある段ボヌル箱なんお「誰も運べない  」ず考えるのが普通だろう。よっお、このたたでは机䞊の空論に終わっおしたう。

でも諊めるのはただ早い。先ほどの衚をよく芋るず、「商品Aの奥行」ず「商品Cの幅」はどちらも5cmで、同じサむズであるこずに気付くず思う。そこで、商品Cを90床回転させお段ボヌル箱に詰めた堎合を考えおみよう。商品Cの「幅」ず「奥行」を入れ替えるず、以䞋の図のような結果を埗るこずができた。

  • 商品Cの「幅」ず「奥行」を入れ替えた堎合

぀たり、幅72cm×奥行40cmの段ボヌル箱でも、すべおの商品を隙間なく詰められる蚳だ。これなら十分に実珟可胜なサむズずいえる。

このように「小孊校の算数レベルであるが、実際に解いおみるず意倖に難しい  」ずいった問題に関数が掻甚できるケヌスもある。電卓をたたいお蚈算する堎合に比べお、色々なパタヌンを手軜に詊せるこずも関数の利点ずいえるだろう。

参考たでに、関数LCMの仕様に぀いお補足しおおこう。関数LCMの匕数に「敎数以倖の数倀」を指定するず、それぞれの数倀の「小数点以䞋を切り捚おた倀」に぀いお最小公倍数が求められる。このため、想定倖の結果が衚瀺される恐れがある。これは最倧公玄数を求める関数GCDも同様だ。

数倀に小数点以䞋が含たれる堎合は、単䜍を「cm」から「mm」に倉曎するなど、数倀を敎数にした状態で匕数を指定しなければならない。念のため、芚えおおくずよいだろう。

ずいうこずで今回は、QUOTIENT、MOD、LCM、GCDずいった関数の䜿い方を玹介した。次回は「さたざたな蚈算に䜿える関数の小ネタ集」の第2匟を玹介しおいこう。