伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Quollio Technologiesと販売パートナー契約を締結し、9月から国産AIコンテキスト基盤「Quollio Data Intelligence Cloud」と、導入・構築・運用支援サービス「Quollio INTEGRAL」の提供を開始した。Quollio Technologiesが10月8日に発表した。
CTCは、AIエージェントの構築・導入支援やデータ基盤構築の知見とQDICを組み合わせ、企業内のデータの意味を部門横断で共有・再利用できる基盤づくりを支援する。
要件整理からデータ移行、運用定着まで支援
CTCはQuollio Data Intelligence Cloud本体に加え、「Metadata Lifecycle Manager」やMCPサーバー機能などのオプションも取り扱う。Quollio INTEGRALと合わせて、要件整理からデータ移行、運用定着まで一貫して支援する体制を整える。
Quollio Data Intelligence Cloudは、企業内に分散するデータの所在や構造を示すメタデータに加え、業務上の意味やプロセス、ルールを体系的に管理・運用する基盤。人とAIがデータを理解するための文脈(コンテキスト)を整備する。
CTCは、日本の商習慣や業務用語に対応した国産の基盤を取り扱うことで、顧客の業種やデータ環境に応じた選択肢を拡充する。顧客の現状や重点事業を踏まえ、段階的なメタデータの整備・拡張を支援する方針だ。
業務用語やデータの意味を共有し、AIの出力精度向上へ
提携の背景には、データの所在などを整理しても、その意味や業務上の文脈が担当者の知識・経験に依存しているという課題がある。両社は、こうした状態がAIエージェントによる利用者の意図に即した回答生成の障壁になると指摘する。
部門ごとにAIエージェントを導入しても、参照するデータの意味や定義が異なれば、成果を全社の経営指標の改善につなげることは難しいという。両社は、企業内のメタデータと業務上の意味を横断的に整備・運用することで、部門ごとに閉じたAI活用の連携を図る。
今後は、業務上の意味や文脈を示すビジネスメタデータの整備と活用の高度化にも取り組み、AIエージェントの出力精度向上や、データに基づく意思決定の迅速化を支援する。
