中国で一貫されたSTM32マイコンを中国顧客向けに提供

STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、中国を拠点とする顧客向けに、中国国内の半導体前工程工場ならびに後工程工場で生産された汎用マイコン「STM32」の出荷を開始したことを発表した。

  • STM32のイメージ

    STM32のイメージ (出所:STMicroelectronics)

前工程はファウンドリ、後工程は自社工場とOSATを活用

実際の前工程の製造はSTの中国での生産パートナーであるファウンドリHua Hong Semiconductor(華虹半導体)が担当しており、高性能マイコン「STM32H7」シリーズの初期製品モデルの量産を開始しており、その他のモデルについても2026年末までに量産を開始する予定としている。また、2026年末までに、データセンター、スマートフォンアクセサリや生活家電など幅広いコンシューマ機器や産業機器での活用可能な性能とセキュリティを最適に組み合わせた「STM32H5」シリーズやエントリレベルの「STM32C5」シリーズへと製造を展開していく予定だという。

この取り組みについてSTでは、自社のグローバルサプライチェーン戦略における革新的な取り組みであり、半導体業界として初めて、中国国内において、中国外で生産された製品と同一の設計および、40nm組み込み不揮発性メモリ(eNVM)プロセス、そして品質管理基準を適用したマイコンの製造を完結させ、中国国内外で2つのサプライチェーンを構築することに成功したと説明している。

また、後工程については自社の深セン工場と中国の半導体組み立て・テスト企業(OSAT)を活用する形で行われており、これによりSTの世界標準の品質基準とのシームレスな互換性を確保することを可能にしたとも説明している。

なお、STでは今回構築した2つのサプライチェーンを活用することで、中国顧客に対してグローバルで一貫した品質と互換性を維持しながら、中国国内で製造した製品と、中国国外で製造された製品のどちらも選択することができるようになったとしており、今後も中国顧客のニーズをより迅速かつ的確にサポートしていくとしている。