「2026 imec Lifetime of Innovation Award」の受賞者が決定

ベルギーimecは3月23日、NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏を、「2026 imec Lifetime of Innovation Award」の受賞者に決定したことを発表した。

  • NVIDIAのジェンスン・フアンCEO

    NVIDIAのジェンスン・フアンCEO (出所:imec)

同賞は、imecが技術とイノベーションの分野に確信的な貢献をした産業人を選出して表彰する制度で、フアン氏を選出した理由についてimecは、GPUの発明を原動力として、アクセラレーテッドコンピューティングの実現と、さまざまな業界における重要なAIアプリケーションの強化に対する重要な役割を果たしたことを挙げている。授賞式は、2026年5月19~20日にベルギー・アントワープで開催されるimecの年次イベント「imec Technology Forum (ITF) World 2026」の期間中に行われる予定である。

AIの基盤となったGPUの発展に貢献

フアン氏は1993年にNVIDIAを設立して以降、同社の社長、CEO、そして取締役を務めてきた。1999年にプログラマブルGPUを発表し、現代のコンピュータグラフィックスの基盤を築き、並列コンピューティングに革命をもたらしたほか、近年では、GPUをベースとしたディープラーニングによるAIの活性化を主導するようになっている。

imecのルーク・ファン・デン・ホブCEOは、「プログラマブルGPUの発明の重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。ビデオゲーム市場向けの高度に特化したプロセッサとして始まったGPUが今や新たなコンピューティングパラダイムとしてのAIの基盤となり、あらゆる産業を変革している。したがって、ファン氏はNVIDIAの創業者兼CEOであるだけでなく、現代コンピューティングの設計者の1人と言える。彼の業績と先見性のあるリーダーシップは、コンピューティングを再構築し、AIの時代を切り開き、業界全体に力を与え、何世代にもわたるエンジニアや研究者にインスピレーションを与えてきた」と表彰理由を述べている。

フアン氏は「NVIDIAの素晴らしい同僚たちと共に、コンピューティングを再発明し、AI産業革命の火付け役として、人生をかけて仕事に取り組めたことは、私にとって大変光栄なことだった。私たちの成果は、imecのような先駆的な機関が築いた基盤と、現代のコンピューティングを可能にした半導体業界の根本的な進歩の上にしっかりと成り立っている。今回の受賞は、NVIDIAでの私たちの仕事だけでなく、コンピューティングの可能性を広げ続ける画期的な発見を成し遂げている世界中の科学者、エンジニア、イノベーターのコミュニティへの賛辞でもある」と述べている。

なお同賞の過去の受賞者としては、2016年のゴードン・ムーア氏(Intel)、2018年のアーウィン・ヤコブス氏(Qualcomm共同創業者)、2019年のマティン・ファン・デン・ブリンク氏(ASML社長兼CTO)、2022年のビル・ゲイツ氏(Microsoft共同創業者)、2024年のリサ・スー氏(AMD CEO)など、顕著な業績を上げて半導体産業の発展に貢献した人物たちが名を連ねている。